史上最強で“最弱無敗”の本丸【刀剣乱舞】

一番辛いのは ページ22

義母「聞いたところアンタは家に全然帰ってなかったらしいじゃない！！審神者だからって、そんな事許されると思っているの！？..家族より刀が大切！？ふざけないで！！佳菜を..佳菜を返しなさいよ！！」


『...』

どうして、何も言わないんだよ...主

義母「家族を蔑ろにして刀と楽しく遊んでたんでしょ！！だから助けに来なかったのよ！」

違う...主はあの日、何も知らずに...知らされる事もなく、事務仕事をしていた


義母「アンタは家族より、その後ろの奴等を優先する！！最低最悪の人間だわ！」


違う...主は何時も家族を思って生活していた

義母「しまいには葬儀にまで連れてきて！アンタの家族はその九人なの！？佳菜や孫達はアンタにとっては、家族以下の存在だったの！！」

とうとう主に向かって手を振り上げた女
主もそれを避けようとしなかった

しかし



三日月「もう止めろ！」


既のところで三日月が止めた

義母「何よ！！他人が口を突っ込まないで！」

しかし..そんな女に構わず、三日月は奴の頬を叩いた

三日月「先程から聞いていれば..主がどれだけ悔やんだ事か...主が、どれだけ佳菜や隼颯、陽葵の事を愛していたのか....全て知った上で言っていたんだろうな！」


『やめろ...三日月......お義母さんの言う事は..事実だから』

三日月「事実ではなかろう！..主はいつも家族を思って、いつも帰れない事を気にして過ごしていた.....政府から何も知らされず、慌てて駆けつけた時には手遅れだった.........何より辛いのは、主だろう」

『...違うよ。辛いのはお義母さん達だ』

三日月「違うっ...辛いのは......主だ」

そんな三日月に、主は言う

『愛する子供を失ったんだ...俺よりお義母さんが辛いのは当たり前だろ？』



石切丸「子供を失ったのは主とて同じだろう」

鶯丸「隼颯と陽葵...加えて、主は生涯を共にすると誓った妻を失ったのだぞ.....」









「どう考えても、主が責められるのは間違ってる......何より辛いはずなのは、主なのに」









主は俺達を見て、口を閉ざした


鯰尾「主さん...？」









『.....俺に、辛がる資格はない』









三日月を掴んでいた着物から手を離し
主は弱々しく呟いた









『家族すら守れない奴が責められるのは、当たり前だよ.....三日月..小狐丸..今剣、岩融、石切丸、鶯丸.....鶴丸、骨喰、鯰尾..』









俺達の名を呼び振り向いた主は言った


『俺は..殺人犯と、同類だ』

主の弱さ...→←なんで...

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す