一緒。３【灰谷兄弟】

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〜マイキーside〜

暫くしてタケミっちは死んだ

手の力が段々と弱まっていく

オレもそろそろ落ちて死ぬ

覚悟して目を瞑った時だった

『おいッ…！！花垣起きろ！！！』

上の方からまた誰かの声が聞こえた

Aだった

さっきタケミっちにしがみついたからなのか、スーツの前は血だらけ

それに息も切れてる

『マイキーッ！！！早く手掴んで！！』

マ「もう…いいんだ…」

『何言ってんの！！私はよくない！！！』

初めて見た、Aのあんな表情

泣きそうな、怒りそうな

『マイ…キーッ…！早くッ……！！』

腕に限界がきたのか、額には青筋がたって、手が震えてる

マ「オレ、さっきタケミっちに助けてもらう約束したんだ…」

『花垣はもう死んでる！！』

マ「過去で…助けてもらうんだ…それに、オマエに死なれたらオレは死にきれない、だからさ…」

”離して”といった

大切な人を二人も殺したくない

Aが死んだら皆悲しむ

そうだ、最後ぐらいなにか言い残していいよな

マ「三途に”後は任せた”って言っといてくれ。A、」




マ「幸せでな」



オレがそういった後、完全にAの手が離れてタケミっちと一緒に浮遊感に包まれた

オレが下になるようにタケミっちを抱きしめる

はるか上の方から見えるAの表情




ごめん、ごめんなタケミっち



ごめんなヒナちゃん



ゴシャ、という鈍い音が聞こえて身体全身が激しい痛みに襲われたあと、ゆっくりと視界が黒く染まった



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