そこの車止まりなさい3(ＭＩＵ４０４)

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「でもそれは自己責任です。」
　
自論というか一般論というかきれいごとにしか聞こえない九重の言葉に

「出た自己責任！」
　
「最後は自分の意志だ。」
　
「その通り、自分の道は自分で決めるべきだ俺もそう思う、でも人によって障害物の数は違う、正しい道に戻れる人もいれば取り替えしの付かない人もいる。」
　
何かに思いをはせながら、志摩さんは話を続けた
　
「誰と出会うか、出会わないか…この人の行く先を変えるスイッチは何か。」
　
装置が完成したのか、パチンコ玉を眺めながら装置のスタートに置くそれを黙って私と九重は見る気かできない
　
「その時が来るまで、誰にもわからない。」
　
手を放すと、パチンコ玉はどんどん道を進んでいく
カタカタと音を立てながら落ちていく、その姿がさっきの志摩さんの話も相まってこの前の加々見の事を思わせた
もし彼が田辺さん達にもっと早く出会っていたら、彼の両親が田辺さんだったら、あんな悲劇は起こらなかったのではないだろうか
　
パチンコ玉は最終コーナーを曲がり、カウンターで寝てる伊吹さんへ向かって行った
このまま行くと寝ている彼の顔に当たってしまう、そうしたらめっちゃ怒るんだろうな
　
なんて考えていると、パチンコ玉が落ちたところで伊吹さんがキャッチした

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