はじめまして ページ6
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「大丈夫ですか?」
新島さんが声を掛けてくれる
「はい、すみません」
申し訳なく思って立ち上がる
すると、裕太が動いたのか布団が持ち上がった
「目覚めましたか?ここが何処だか分かりますか?」
すかさず大塚先生が裕太の側に行き声を掛ける
私もそれに付いてく
「裕太...分かる?」
声を掛けるとのっそりと起き上がる裕太
そして、こんな事を言うのであった
「えっと...誰だっけ。俺、なんでここに居るの?っていうか、俺誰?」
「え?」
まさか、記憶喪失とか...?
いやいや、裕太が冗談言ってるだけでしょ
そう思いまた私は声を掛ける
「裕太、何言ってんの?冗談でしょ?」
わざと明るく言ってみたけど
「冗談? 何の話? 裕太って、誰? もしかして、俺のこと?」
返ってきたのはそんな残酷な返事だった
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それから少し検査をして病室で裕太と二人で先生の話を聞く
「記憶喪失の可能性が高いですね。記憶が戻ることもありますが、戻らない場合も少なくありません。それでは」
大塚先生はそれだけ言って
部屋を出て行ってしまった
「嘘でしょ...?」
目の前に居る裕太は
いつもと違うようで
戸惑っている様子
昨日のことも
覚えてない
そう思うと
「っ...」
涙が溢れて止まらない
これからどうしようか
このまま、恋人として接するのは
裕太にとっては難しいであろう
だったら別れる?
そんなの絶対に嫌だ
だから私が取り戻してあげるんだ
裕太の記憶を
「初めまして。私は本庄A。これからもよろしくお願いします」
また、一から始めればいい
何度でも
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ペンギンさん♪(プロフ) - マカロン3世さん» 頑張ってください! (2014年6月1日 18時) (レス) id: e5f4f3b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン3世(プロフ) - ペンギンさん♪さん» ありがとうございます!早く別の作品を完結させますので、お待ちください! (2014年6月1日 16時) (レス) id: 2aa25ffe95 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン3世(プロフ) - みっつーさん» 返事遅くなりました!ごめんなさい!少しお待ち下さい。早く書けるように頑張ります! (2014年6月1日 16時) (レス) id: 2aa25ffe95 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンさん♪(プロフ) - 初めまして!今日初めて読んだんですど気づいたらすっごく夢中になって読んでました。なので、続編すっごく楽しみに待ってます! (2014年5月29日 17時) (レス) id: e5f4f3b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
みっつー(プロフ) - 初めまして★読んでいて胸がキュッと痛くなる切ない話でしたが、夢中になって読んでしまいました。凄く感動しました!続編、見てみたいです。 (2014年5月26日 22時) (レス) id: ba7451cb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン3世 | 作成日時:2014年3月15日 22時