大塚先生 ページ5
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部屋の中に入ると
ぐっすり寝ている様子の裕太
でもその整った顔の額部分には痛々しい大きなガーゼが貼ってある
「良かった...」
思わず声を漏らすと
隣にいた女性が急に頭を下げた
「ごめんなさい!彼がこうなったのは、私のせいなんです」
「え?」
「私が横断歩道を渡るとき、よそ見してて、信号が赤になったことに気づいてなかったんです。
そこに車が来て、引かれそうになった所を助けてくださったんです」
涙目で私に訴える
「ほんとうにごめんなさい!」
「いえ、いいんですよ。彼がしたことは間違っていないんですから。それより、お怪我はないですか?」
なんとなくそれらしい事を言ってみる
「私は大丈夫です。あの、私、新島麗といいます。良かったら、お詫びさせてください」
「本当に良いんです。気にしないでください」
そんなやり取りをしていると
ガラガラ
先生らしき人が入ってきた
「えっと、奥様でございますか?」
私に聞く
「はい、そうです」
「私は、玉森さんの担当医の大塚です。
先ほどの電話は玉森さんのケータイを勝手に見させて頂きました。ご無礼お許しください」
そう言って小さく頭を下げる
真面目で誠実そうな先生でよかった
「それより、裕太は...」
「はい、事故のせいで頭を強く打ってますが、命に別条はないのでご安心ください」
その大塚先生の話しを聞いて安心したのか
涙が出てきてしまった
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ペンギンさん♪(プロフ) - マカロン3世さん» 頑張ってください! (2014年6月1日 18時) (レス) id: e5f4f3b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン3世(プロフ) - ペンギンさん♪さん» ありがとうございます!早く別の作品を完結させますので、お待ちください! (2014年6月1日 16時) (レス) id: 2aa25ffe95 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン3世(プロフ) - みっつーさん» 返事遅くなりました!ごめんなさい!少しお待ち下さい。早く書けるように頑張ります! (2014年6月1日 16時) (レス) id: 2aa25ffe95 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンさん♪(プロフ) - 初めまして!今日初めて読んだんですど気づいたらすっごく夢中になって読んでました。なので、続編すっごく楽しみに待ってます! (2014年5月29日 17時) (レス) id: e5f4f3b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
みっつー(プロフ) - 初めまして★読んでいて胸がキュッと痛くなる切ない話でしたが、夢中になって読んでしまいました。凄く感動しました!続編、見てみたいです。 (2014年5月26日 22時) (レス) id: ba7451cb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン3世 | 作成日時:2014年3月15日 22時