Blue four-leaf clover.

プロポーズ ページ2

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『今日は遅くなるから。先に寝てていいよ』









そう言って出ていった裕太の言葉通り









今日は一人でお風呂に入り









ベッドに潜り込む









「さみしいよ...」









思わず出た言葉









呟いてもあなたの言葉は返ってこない









寂しさを消すためにもう寝ようと目を瞑る









隣の空いたスペースからは









いつもの裕太の匂いがする









隣の温もりに触れようと









目を瞑ったまま手を伸ばす









すると無いはずの温もりが手に当たった









目を開けると









「ただいま、A」









会社に居るはずの裕太がすぐ横に居る









裕太はまだスーツのままでベッドに寝てて









顔がどことなく赤い気がする









「おかえり、裕太。飲んで来たの？」









「うん、友達と久しぶりに誘われたから行ってきた」









時計を見ると短い針が１２の少し右を指す









「遅くなってゴメン」









裕太が私の頭を撫でながら申し訳なさそうに言う









「ううん、いいよ。たまには息抜きも必要でしょ？」









私がそう言うと裕太は首を横に振る









「違う、そのことじゃ無い」









「え？」









そのことじゃ無いって、どういう事だろう









「もう、上司にも認めてもらって、仕事も安定してきたからさ...」









そこまで言うと急に起き上がりカバンの中に手を突っ込む









「？」









何かなと思い









私も起き上がる









「A、一回しか言わないからちゃんと聞いて？」









急に改まるから









私も背筋をピンと伸ばす









真剣な眼差し









でも中々口を開かないから









「なに？早く言って？」









急かすと









「結婚、してくれる？」









裕太の手の中には









キラキラと綺麗に光る指輪があった









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