アバンチュールに憧れを (ページ1)

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「…おい、どこみて歩いてんだ？」

『へ、？』

「右手だよ。お前の」

『なんのことで、』

そこまで言いかけてやめた

だって持ってたソフトクリームが赤い薔薇のシャツに
全部ついてるから。

『ひっ、あ、ご、ごめんなさい！』

「…ったく。そんなことも気づかねえのかよ」

『あ、え、どうしよう、く、クリーニング代払います、』

「や、払わなくてい、、」

そこまで言いかけてその人もやめた

「やっぱりクリーニング代出して。」

また絶対会えるから

そう言って金髪の彼は歩いて行った。

朝からとんだ災難だったなぁ

なんて思いながら友達との待ち合わせへ

「ねえ、聞いた？鬼邪高あるでしょ？転校生入ってくるらしいよ。それもやばいの｣

『…へぇ、』

「Aってほんとそうゆうの興味ないよね」

『不良は好きじゃないし、』

でも、ちょっとだけ危ない恋はしてみたいって思う

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