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池田屋事件編05 ページ12

「バカヤロー!!
おっ死ぬとこだったぜ!」

爆風の中から土方さんの怒号が響く。

すごい生命力だな。


ていうか、感心している場合じゃない。

気付くと銀髪男の姿はそこになかった。

「総長、ここです。」

隊氏が指さす部屋にどうやらたてこもっているらしい。


「無駄な抵抗は止めて出て来い!」

土方さんは声を張り上げる。


しかし応答がない。

まぁ、逆に素直に出てこられても驚くが。

『ここは15階、逃げ場なんて何処にも無い!』


……。


出てくる気配はない。


「A、夕方のドラマの再放送始まっちまうぜ。」


『あーあ、録画してないよ。』

見たかったな。


「よし、さっさと済まそう。
発射用意!」

土方さん、ドラマ見たいからって雑すぎやしませんか。


隊氏達はバズーカを部屋に向け、構える。


すると。


銀髪の男とチャイナ服の女の子、メガネをかけた男の子が襖を突き破って出てきた。


ん?何か持ってる?


「おい、止まれ!!!」

「止めんならこの爆弾止めてくれぇ!爆弾処理班とかさ、何か居るだろ!」

居ねえよ、そんなん。


「爆弾持ってんぞ、コイツ!」

「うわぁ、来るなぁぁぁ!」

爆弾と聞き隊士達は逃げ出す。



「げっ!あと6秒しかねェ!」


まずいな。
こんな狭い所で爆発なんてしたら全員爆死だろう。


「銀ちゃん、歯ァくいしばるネ。」

するとチャイナ服の女の子は銀髪の男を傘で吹き飛ばした。






……………



吹き飛ばした?!



銀髪の男は勢いよく吹き飛んで行き、窓ガラスを突き破って落ちて行く。



ここは15階。そんな高さから落ちたら死ぬ以外ないだろう。


ドカァァォァン


爆発音が響き、私は窓へ駆け寄り下を覗く。




するとこの店の広告であろう、一枚の布にしがみついていた。




凄い生命力だな。


土方さんといい勝負かもしれない。

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- 変な作品ですねw (2019年2月20日 10時) (レス) id: 500e782f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊藤 | 作成日時:2018年2月6日 20時

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