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粉物発見 ページ40

「暗幕OKです」


「つけまーす」


皆で検査。


いや、捜査?


私は、ソア橋片手にその様子を見る。


やりたいんだけども、やることがないのだ。


「まず、520ナノメートル」


「はい」


ミココがライトをつける。


あたりが、ライトで照らされた。


「何にもなさそう?」


『だね。次!』


臨床検査技師仲間の夕子の近くにいるため、ダブルチェック。


私はミココに合図を送った。


「次、380ナノメートル」


「はい」


血痕発見!


…楽しそうだって?


楽しくないよ、まぁ、見つけられたのは嬉しい。


真実に近づいた。


と、六郎がポツリと言った。


「へぇ、血は黒く見えるんだ」


夕子に肘でつつかれる。


薬品教授の出番だってか?


私は、1つため息を吐いて六郎に近づく。


『《ヘモグロビン》電磁波の光を吸収するため、たんぱく質や蛍光物質が入っているものは逆に光って見える』


「…《薬品教授》」


『うるさいなぁ』


ぷくっと頬を膨らませて拗ねてみると、六郎は、あわあわ慌てて謝ってきた。


可愛いなおい。


「ん、あれ何だろ?」


『粉』


「粉《みたいな》物?」


皆で顔を見合わせる。


粉だと?


血の上だと、粉まで見える。


それは知っている。


え、いや、粉?


「…顕微鏡で調べてみる」


「久部写真撮っとけ」


「はい!」


パシャ


六郎が写真を撮ると、私は粉に近づき、採取。


夕子が検査するらしく、手渡した。


「A、ちょっと外見に行こ」


『おっけー』


ミココに言われるがまま、私は外へと向かった。


…なぐどうなったんだろ。


そのことを、ふと思った。

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設定タグ:アンナチュラル , 久部六郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:桜絵笑美 | 作成日時:2018年4月17日 23時

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