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LIVE後、近くの公園に山田さんと待ち合わせた。
涼「お待たせ〜」
貴「来てくれてありがとうございます。」
涼「いいえ。で?何?話って?」
貴「……あの、正直なところ、施設って聞いてどんな印象受けます?」
涼「う〜ん……なんかみんなから避けられてて、すっごい……んーなんだろ…錆びたサッカーゴールとブランコとしぼんだサッカーボールと…って感じがする。」
貴「やっぱりそうですよね…私が住んでる施設は全然違うんですけど。」
涼「ふふっそうだね。」
貴「あの、もし山田さんと私が友達だとして、施設に住んでるって聞いたら、次の日からどうします?」
涼「質問多いしなんか唐突だね」
貴「すいません」
涼「いいよいいよ。次の日からどうするか?俺は別にいつもと変わらずに接するけど。」
貴「そうなんですか…私山田さんと友達になってたかったです…」
涼「どうして?何かあったでしょ。LIVE中も浮かない顔してたよ。」
貴「……その事で…ちょっと……」
両親の事、華里の事、この施設に来た理由、全部話した。
いつの間にか私の頬に一筋の涙が伝っていた。
暗い話をしたせいで沈んだ空気を変えるかのように山田さんは明るい声で私に話しかけた。
涼「……そっかそっか。で、いつまでこの施設に住んでるの?」
貴「一応、高校卒業まで……ですかね…」
涼「学校ってどこに行ってるの?」
貴「あっ……ここから1時間半位歩いた所に科加(しなか)小学校があって、そこに通ってます。」
涼「あのさ……俺ん家住まない?」
・
・
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貴「えっ?えぇーーーーーーー!!?」
涼「うんだから、俺ん家住まないかって聞いてんの。」
貴「い、いやいやいやいやいやいや!そんな悪いですし、私はここに居るのが丁度良いですし、それに何でですか?」
涼「うん。何となく。」
貴「何となくって……そんなんじゃファン減りますよ?」
涼「う〜んそれは困る(笑)」
貴「まぁどうしてもって言うなら、少し考えてみます(笑)」
涼「おぉ〜その姿勢はよろしい!前向きによろしくね〜♪じゃあ、これから知念とご飯だから。またね!」
貴「あっ!はい。話聞いてくれてありがとうございました!また会えたら!会う確率低いと思いますけど(笑)」
涼「(笑)じゃあね〜あっ!名前は?」
貴「寺坂Aです!」
涼「そっか!ありがとね〜バイバイ」
貴「はい!さようなら!」
山田さんはやっぱりかっこいい。
あー帰らなきゃ。
あの大人に支配された空間に。
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瀬奈(プロフ) - 陽真莉さん» えと……どうすれば…?まぁちょいと探してみるわ! (2016年3月24日 20時) (レス) id: 00fbdd9f6e (このIDを非表示/違反報告)
陽真莉(プロフ) - ありがとー!てか有岡!あ、ボードで話さない? (2016年3月23日 18時) (レス) id: 5d4b3b58d2 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - 陽真莉さん» 大丈夫よ〜♪なんかね…作品が…物凄い方向に(笑)どうなんのかわかんねぇ(笑)ひまの作品読んで、評価してお気に入りして伊〜野?尾っ慧!← (2016年3月22日 23時) (レス) id: 00fbdd9f6e (このIDを非表示/違反報告)
陽真莉(プロフ) - 住まないじゃない!スマホだよ!間違ったぁ~!ごめん!スマホだからログインしてあるよ~ (2016年3月22日 20時) (レス) id: 5d4b3b58d2 (このIDを非表示/違反報告)
陽真莉(プロフ) - 瀬奈!ひまりだよ!住まないからこんばんはー♪パート2来たね!お気に入り登録する~♪私も小説書こうと思うから読んで~!プロフ見てね♪ (2016年3月22日 20時) (レス) id: 5d4b3b58d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬奈 | 作成日時:2016年2月23日 20時