この空の下で (ページ34)

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萩花side

あの日、涼太が言ったことが頭から離れることはなかった

"何が親友だ"
"薄情者"

ほんとにその通りだった

あの時の行動で
私たちは大切な人を2人も失った

そして、大切な友達と喧嘩したまま卒業してしまった

健二郎や剛典は
あの日以来少し空回りしているけど
いつも通りを装っていた

でも臣は、花奈が学校に来なくなったあの日以来
本当に笑うことがなかった

健二郎は親の地元の関西に戻って
そっちの大学に進学した
その際に健二郎とは友達の関係に戻った

剛典はこっちの大学に進学

臣は美容師になるために専門学校に
沙耶ちゃんも臣を追うように同じ専門学校に進学した

あっちは

涼太は剛典と学部は違うけど同じ大学に

玲於と隼は確か同じ大学に

裕太と龍友は大学に進学せず
それぞれインストラクターしたり焼き鳥屋で働いたりしてるらしい

仲が悪くなってもこんなに知っているのに

隆二と花奈のことは

誰ひとり知らない

いや、あっちは知っているのかもしれないけど
私たちは知らない

許してくれなくてもいい
怒ってほしい

だから

もう一度会いたい...