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影が三十 ページ31










「ちょっと黒古ちゃーん。なんでボール取られてんだよ」



『…それはすみません』



「…おい」







士道くんが僕に寄ってきた
そして近付くなり僕の肩を組み先程の失態について煩く言われる
それは正直に申し訳なかったから謝る
けどパスされてる時に取られるのはしょうがないと思うのだが士道くん



そう心の中で士道くんの言葉に対して言葉と反対に悪態をついてると今度は冴が寄ってきた
冴はいつもの無表情のまま僕を見据えると,眉を顰めながら口を開いた







「まだ後半戦始まったばっかだろ。もう見えてきてんぞ(・・・・・・)



『…ですよね』








言葉が少ない冴の言葉に僕もやはりかと頷く
隣にいる士道くんは暫らく言葉の意味がよくわからなかったようだがすぐに理解すると二マリと不敵な笑みを浮かべた







「ハハッ,冴ちゃんも厳しくするときがあんのね。これぐらいのレベルの奴ら(・・・・・・・・・・・・)の前にこんなに早く姿を出すなってか?厳しいねぇ」



「翻訳するなキモイ」








そう言った冴だが図星だったからか視線を静かに僕から逸した
士道くんはそれを見ると余計にゲラゲラと笑う








『僕もそれは思ったんで,それにいつも冴はこんな感じですし厳しいとは思いませんよ』



「それは黒古ちゃんが冴ちゃんloveだからでしょ?」



「おいきめぇ言い方すんな」



「ハッ冴ちゃんも黒古ちゃんloveだもんねー」



「お前試合終わったら覚えとけよ。殺す」



『…試合中に喧嘩はやめてくださいね』









もうこの人たちは…と二人の口喧嘩を見て呆れる
この人たちは仲がいいのか悪いのか
よくわからないコンビだなと最近は思う
サッカーでの相性はいいのだろうが,普段はと問われるとわからない
主に士道くんがちょっかい掛けて今みたいに口喧嘩のような対話が始まるのだが






まぁそれよりも本題に戻る


今僕と冴はさっきの相手チームの動きから一つ共通認識したことがあった








それは僕が目立ってきている(・・・・・・・・)ということ









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胡春(プロフ) - ありがとうございます?笑 (2023年1月2日 15時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
あノ - 神ですかね・・・ (2023年1月1日 22時) (レス) @page7 id: ff248e80c5 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張りたいと思います! (2022年8月10日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 - 初コメ失礼します。すごく面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2022年8月10日 17時) (レス) @page26 id: 62e83b8f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡春 | 作成日時:2022年3月19日 14時

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