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次の日
今日も目覚ましの音で目を覚ます
『…ふぁ…』
そして,起きて早々これもほぼ癖になりつつある欠伸をひとつこぼす
自然に開いてしまう口元をに手を当て,なるべく大きくならないように口に力を入れる
『(…今日朝練だけか…)』
欠伸に耐え,そのままカレンダーの方を見れば今日の日付に印がついている
これは印の種類で変わるのだが丸の日は朝午後どちらもある,白い三角は朝練だけの日,黒い三角は午後練だけの日,そしてバツの日は部活なし
まぁ稲荷崎高校は強豪校なのもあってほとんどは丸の日しかないのだが今日は珍しく白い三角。朝練だけの日のようだ
多分だけれど,俺と侑を気遣っての朝練だけなのだと思う
俺はその気遣いは特に侑には不要だと思ったが,如何せん俺は今筋肉痛に苦しんでいる
俺にとってはありがたいことだがバレー馬鹿の侑には不服に思うことだろう
『…お』
「あ、おはよう凪」
『ん,おはよう角名』
部活のジャージに着替え,ある程度の準備が終わって,俺は部屋を出る
そして,そのまま食堂に行って朝飯でも食べようと,食堂がある右の角を曲がろうとしたらばったり角名と会う
聞けば,角名も朝飯を食べに丁度食堂に向かうところだったらしい
そのまま一緒に食堂に向かうことになり,適当に話しながら廊下を進んだ
「お!凪と角名!おはようさん」
『!赤木さん…!おはようございます』
「おはようございます(わかりやす…)」
そして,しばらくして食堂についた
おばちゃんに朝の定食を頼み,二人とも受け取ったのを確認していい席はないかと少し周りを見渡す
ちらちらと,どこか食べやすい席に座りたいなと視線をさ迷わせていれば,奥の方から声がかかった
そちらの方に釣られて視線をやれば,俺の朝特有の眠気は一気に吹っ飛んだ
俺の尊敬する先輩
赤城路成さんが明るい笑顔でこちらに手を振っていた
赤木さんはこの高校に入って知り合った先輩
学年こそ違えば,ポジションも違った
そんな共通点がほぼない先輩を俺が尊敬してる理由は単純だった
゙ おー!綺麗な髪やな!俺赤木路成や!よろしゅうな! ゙
会って最初に言われたのが髪のことだったから
しかも褒められた
その時の俺は赤木さんが言ったことに理解するのが遅れた
今まで髪のことを最初に褒める人なんてあの双子ぐらいしかいなかったから
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胡春(プロフ) - いろんな方からそういった言葉がいただけてとても嬉しい限りです!コメントありがとうございます! (2022年10月3日 21時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年10月3日 21時) (レス) @page27 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - この作品は名前固定の男主です! (2022年10月3日 9時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
⁇ - 名前が変換できていない気が… (2022年10月3日 9時) (レス) @page5 id: b22d4ce9af (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます! (2022年10月2日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡春 | 作成日時:2022年1月31日 19時