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プルプル
ガチャ
『…あ,出た』
゙「凪!!お前どこにおんねん!!俺心配で今にも心臓止まってしまいそうやぞ!!」゙
『…へぇー…よかったね』
゙「よかないわ!!」゙
迷子になって数分
あの後どうすればと考えていれば,普通に電話すればいいじゃんと思いついた俺は現在進行形でチームメイトに電話していた
数コールで出たチームメイトの第一声は上のセリフ
めちゃくちゃでかい声で耳が死にそうだった
眠かったのに一気に目が覚めたじゃないかどうしてくれるんだ
゙「凪ほんま今どこにおるん!?」゙
『…ここどこだろう…』
゙「っ〜〜〜!お前の方向音痴いい加減に直せや!」゙
『…直せてたら俺も苦労しないんだけど…』
゙「な,なんか目立つもんないん?」゙
『…普通の街中だけ』
「ねぇねぇお兄さん!」
『…?』
チームメイトに言われた通りに周りを見渡す
見渡した限り普通の街中だけど,と伝えようとしたら後ろから甘ったるい匂いをさせた女の人が話しかけてきた
『…(うわ…なんでこんな多いの…)』
声に反応して後ろを見れば,今まで気づかなかったが結構の数の女の人が俺の周りに集まっていた
なんかギャルっぽい人もいれば同じぐらいの歳の子も
え…本当になんでこんな集まってんの…?
知り合いってわけでもないから俺としては近寄ってこられるの困るんだが…
そんなことを思う俺だが,そんな俺の心内を知るはずもない女の人達はぐいぐいと無理矢理な感じに身体を近づけてきて,猫なで声で俺に話しかけてきた
「かっこいいね!お兄さん。私のタイプ♡一緒にお茶しない?」
「連絡先教えてよ!」
「名前は?」
『……』
こういう時ってどうすればいいんだ…
ちなみにだけどこういうのは初めてじゃない
いつも部活の奴が誰かしら俺の傍にいたから,毎回そいつに対応を任せていた
だが,今はその部活の仲間,知り合い,友人が誰もいない
一人の時の対応を知らない俺は,この状況に戸惑うしかなかった
チームメイトの電話もいつの間にかきれたのか,ツーツーと音を鳴らし画面は消えていた
『…(どうすれば…)』
「?あれ?凪?」
ハッと,俺は声の方に振り返る
『!元也…!』
「おぉー…相変わらずモテモテだなぁ」
救世主だ…!とまろ眉で黄色いジャージに身を包んだ彼を見た瞬間俺はそう思った
元也,俺はお前が輝いて見えるよ
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胡春(プロフ) - いろんな方からそういった言葉がいただけてとても嬉しい限りです!コメントありがとうございます! (2022年10月3日 21時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年10月3日 21時) (レス) @page27 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - この作品は名前固定の男主です! (2022年10月3日 9時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
⁇ - 名前が変換できていない気が… (2022年10月3日 9時) (レス) @page5 id: b22d4ce9af (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます! (2022年10月2日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡春 | 作成日時:2022年1月31日 19時