�� ページ35
時をさかのぼること、約一日。
こっそりと生徒会室から目立たないように出てきた女３人組は随分と疲れていた。まだ名前も知らなかったバカ男は『名前も告げずに』去って行ってしまったし、冴花はともかく、慣れないことで頭を使うと人間誰でも疲れるものなのだ。
そんな時。ふいに林檎が無花果にこう言った。
「ねぇ…私と一緒に、『頂上』へ行かない？」
「『頂上？』」
「そう、頂上…」
無花果は首をかしげた。
「一体それは…林檎ちゃんは…」
「行かなきゃならないんだ」林檎はきっぱりとした口調で言った。「絶対に、行かなきゃならない場所なの」
「それは何のために？」
「そこからしか見えない景色があるの。私はそれを知りたい」
「なんかきっかけとかはあるの？」
「さぁ…よく覚えてないけど…でも、私は行くの。ひょっとしたら、その理由も頂上へ行けば分かるかもね」
「ところで、それって何なの？」
「知りたい？」
「ええ」
林檎は無花果の耳に顔を寄せると、何やら囁いた。無花果は最初は目を丸くして驚いたが、聞いているうちにだんだんと悪戯っぽい表情に変わっていった。
「それ、本気？」
「もちろん」
「でもそれは全世界の…」
「分かってる」林檎は頷いた。「だから私がそこへ行くの」
しばらく間があいて、無花果が尋ねた。
「覚悟は」
「ある。私は死ぬとか嫌いだけど、そこへ行く途中で死ぬんだったら悔いはない」
「へぇ」無花果は笑った。「私も実はその景色、一度は見たいと思ったことがあるの。でも年を重ねるにつれて、その気持ちが薄れてきてしまった。今からもう一度やってみても、遅くはないね」
「当たり前でしょ。夢を叶えるのに、早いも遅いもあるもんか」
そして無花果は妖艶な笑みを浮かべ、林檎をじっと見つめてこう言った。
「付き合うよ、頂上への旅。苦難上等、好むものなり修羅の道。私の人生、そこに賭けてみるわ！」
「そんじゃ、行くか〜！」
「イエーイ！」
ハイテンションな二人の目には、その時くっきりと自分の目指す場所が見えていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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紅映(プロフ) - 見た瞬間腹筋崩壊ｗｗワロタｗｗ (2011年8月24日 17時) (
レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
ふりかけ - あほすぎるだろwwwww (2011年8月24日 16時) (レス) id: a3f2b589f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - つみはし、右足のひざ下の方骨折してるみたいで、風呂掃除の長靴みたいな水色のやつはいてたｗｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - あははｗｗふりかけじゃないんだから！喧嘩は売りませんｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
海原 ハナ - 喧嘩かぁ？あ、ってかお久しぶりです！！紅映様！/喧嘩売るなら私が買ってやらぁ(笑) (2011年8月23日 20時) (レス) id: 99514ec7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅映 | 作成日時：2011年7月10日 16時
