青春は長くない ページ4
そんなことを平然と言った林檎に、聴衆は当然驚きを隠せなかった。
「あの子、あんなこと言って大丈夫なの？」
「いったいどういう神経しているんだ！生徒会に嫌われるのが怖くないのか？」
「でも…実際そういう人がいてくれると、助かるっていうか…」
「バカ！あれ見てみろ」
生徒会席では進行役が背筋の凍りつくような鋭い視線で聴衆を見つめ、書記はボールペンを握り潰し、生徒会長と副生徒会長は何やらひそひそと話し合っていた。
「うわ、怖っ」
進行役がよく通る声で静かに呼びかけた。「この学園で死にたくなけりゃ、静かにしてください」
そんな言葉にも、林檎はまだにっこりと笑っている。
「野蛮だなぁ。学校生活は楽しくやろうよ」
あっさりと期待を裏切られた冴花はもう完全に魂の抜けた状態で座っていた。
「もう…終わったかも…」
その時、アリーナ後方から深みのある女性の声がした。
「そうよ、ちょっとあなた達野蛮じゃない？」
そして林檎の方につかつかと歩み寄り、林檎の肩に腕をかけた。
「この子の言う通り。人生は長いけど、青春は短いよ」
突然現れた女性に、進行役は集会を邪魔された気がして気に食わなかったのか、少しむっとした怪訝な顔をして尋ねた。
「あなたは…？」
「ああ、私？」
女性は聴衆の方を向き、優雅に一礼して自己紹介した。
「私は無花果。イタリアから帰ってきたジェラティエーレなんだけど、今日からこの学園の冷菓専攻科の教授をしてくれとそこの校長先生に頼まれたの。それじゃ、質問は？」
きっと彼女に対する質問は山ほどあっただろう。なぜ六月という季節にあえて新任の教師がやってきたのか、イタリアにはどのくらいいたのか、などと生徒には様々な疑問があったに違いない。
ただ、言えなかったのだ。
彼女は、人々が思わず発言を遠慮してしまうには十分すぎるほどの理由を持ち合わせていた。
・・・美しすぎたのだ。
紫色の髪を頭頂で束ねたポニーテールも、切れ長の目も、そのすらりとした長身の立っている姿も、ジェラティエーレという職業ではもったいないと感じさせてしまう、それだけの比類なき美貌を無花果は持っていた。
「誰だあの美人…！！」
「すごい綺麗！ジェラティエーレってアイスとかジェラートとか作るんでしょう？冷菓専攻の人はいいなあ〜」
そう女子生徒が言った瞬間、ものすごい速さでハイヒールと思しき物体が空を切って飛んで行った。
ラッキーアイテム
革ベルト
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紅映(プロフ) - 見た瞬間腹筋崩壊ｗｗワロタｗｗ (2011年8月24日 17時) (
レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
ふりかけ - あほすぎるだろwwwww (2011年8月24日 16時) (レス) id: a3f2b589f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - つみはし、右足のひざ下の方骨折してるみたいで、風呂掃除の長靴みたいな水色のやつはいてたｗｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - あははｗｗふりかけじゃないんだから！喧嘩は売りませんｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
海原 ハナ - 喧嘩かぁ？あ、ってかお久しぶりです！！紅映様！/喧嘩売るなら私が買ってやらぁ(笑) (2011年8月23日 20時) (レス) id: 99514ec7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅映 | 作成日時：2011年7月10日 16時
