着信 ページ18
翌朝、午前六時。
林檎は朝の光にうっすらと目を開き、ゆっくりと起き上がると…
「…はぁ？」
部屋の様子にその目を疑い、大きくかっと見開いた。
慌てて冴花を叩き起こし、この事実を知らせなくてはいけない。
「おいおい、冴花！」
ばしばしと林檎に叩かれ、冴花も少しイラッとして答えた。
「なんだよ…」
「ねぇ！なにこれ！」
「何ってそりゃ… は？」
「本当、何これ…」
冴花はその場にただ呆然と立ち尽くした。
クローゼットからはみ出た衣服、下着類。手すりの壊れたベランダ、折れた鍵。テーブルには傷がつけられ、キッチンは調理器具が散乱し放題。
冴花の部屋は一夜にしてどう考えても、部屋に強盗が入ったような状況になっていた。
「・・・・」
「冴花」
「・・・・」
「冴花」
「ああ…何？」
「財布は？」
「財布がどうしたの？」
「盗られてないかってこと」
冴花はバッグの中をひっくり返し、財布があることを確認した。
「ある」
「良かった…でも」林檎は俯いた。「私のせいかな」
「どういうこと？」
「私がそういうことをされる対象になってるんだったら、冴花を巻き込んじゃったのかもね」
林檎は目にうっすらと涙をため、小さく「ごめんなさい」と呟いた。
小さな子供のようなしぐさを見せる林檎に、冴花はそっと手を重ねた。
「林檎らしくない」
「でも私は…」
「林檎は何か悪いことをしたの？」
「するわけないでしょ」
「じゃあなんで謝るの？」
冴花の言葉に、林檎は顔を上げた。
「自分に恥じない行動をとれる所が林檎の良い所でしょう？悪いのは林檎じゃない。これを仕組んだ誰かよ」
「ったり前だ」
笑顔でうなずく林檎の目からはいつの間にか涙は消えていた。
しかし、林檎の目は代わりにある文字をとらえた。
座って考え事をしている冴花の後ろに転がっている彼女の携帯電話のディスプレイには、なんと『Ｃalling 西園寺 瑛土』の表示があったのだ。
林檎の脳内に、ある光景がよみがえった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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紅映(プロフ) - 見た瞬間腹筋崩壊ｗｗワロタｗｗ (2011年8月24日 17時) (
レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
ふりかけ - あほすぎるだろwwwww (2011年8月24日 16時) (レス) id: a3f2b589f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - つみはし、右足のひざ下の方骨折してるみたいで、風呂掃除の長靴みたいな水色のやつはいてたｗｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - あははｗｗふりかけじゃないんだから！喧嘩は売りませんｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
海原 ハナ - 喧嘩かぁ？あ、ってかお久しぶりです！！紅映様！/喧嘩売るなら私が買ってやらぁ(笑) (2011年8月23日 20時) (レス) id: 99514ec7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅映 | 作成日時：2011年7月10日 16時
