心配だよ ページ15
「あ、先生だー!」
「この前冷菓専攻のやつが言ってたよ、腕も味も最高、授業も分かり易いし先生は綺麗だしで、本当に幸せだってさ」
「あーあ、あたしも冷菓専攻科に入っとけばよかったなぁ」
生徒たちに憧れの眼差しを向けられているのは、廊下を歩いている無花果だ。ただ廊下を通ってこの前から散らかしっぱなしの自分の部屋を片付けに行くだけなのにこの人気ぶりとあらば、当然授業の熱気も半端なものではなかった。
完全に目がハート状態の男子生徒はもちろんのこと、女子生徒までどこからか『あの技術の中に美容の秘訣が隠されているに違いない』との噂を聞きつけ、生徒は皆食い入るような目で無花果の手本を見つめ、実習も超真剣に取り組んでいる者が全員といってもいいだろう。
その時無花果はふと前を見ると、困ったことに今一番会いたくない人の影を見つけてしまった。
おまけにその人物は大きく手を振って、こちらへ駆けてくる。
…真紅の髪を揺らしながら。
「や、林檎ちゃん」
「無花果せんせー…冴花知らない?」
「冴花ちゃん?一緒じゃないの?」
「冴花とはもう5日間は会ってないの」
「5日間!?」
無花果は予想外の事実に少し混乱しながらも、顔に驚きの表情を貼り付けた。やはり大人は嘘が巧いものだ。
「そう…泊まりに行ってちょっと揉めたきり、ずっとそのまま」
「泊まりに行って…揉めた?ちょっとその話、詳しく聞かせてよ」
「いいけど…」
「じゃここでは落ち着かないな…あ」
そこまで言って無花果は、自分の部屋が荒れに荒れていることを思い出した。あれでは余計に落ち着かないだろう。
「一階のカフェまで行こう。そこでいい?」
「分かった」
そう返事をしてくるりと振り返りカフェへ向かう林檎の手を、無花果はくしゅりと音を立てて彼女の手を包み込むように握った。
「無花果せんせー、私のこと心配してくれてるの?」
「そうね。少し心配。だからかな、手を握ったのは」
「へえ」林檎は一瞬笑ったが、すぐに視線を前へ戻した。「でもね、せんせー」
「何?」
「一番心配なのは、冴花だよ。今の冴花は、何だか怖い」
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紅映(プロフ) - 見た瞬間腹筋崩壊wwワロタww (2011年8月24日 17時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
ふりかけ - あほすぎるだろwwwww (2011年8月24日 16時) (レス) id: a3f2b589f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - つみはし、右足のひざ下の方骨折してるみたいで、風呂掃除の長靴みたいな水色のやつはいてたww (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - あははwwふりかけじゃないんだから!喧嘩は売りませんw (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
海原 ハナ - 喧嘩かぁ?あ、ってかお久しぶりです!!紅映様!/喧嘩売るなら私が買ってやらぁ(笑) (2011年8月23日 20時) (レス) id: 99514ec7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅映 | 作成日時:2011年7月10日 16時