荒らされた部屋 ページ13
廊下には、無花果のハイヒールの音だけが響いている。
「どこ行ったー！冴花ちゃん、無花果だよー！」
そう大声で叫びながらさっきから彼女を探しているが、返事は全く無かった。
トイレ、教室、廊下、階段、屋上など、生徒の入りそうなところはすべて探したにも関わらず彼女の姿がないのには、やはり疑問を感じる点が多い。
「さすがに職員室や先生の部屋を探すわけにもいかないしなぁ…」
諦めてアリーナへ戻ろうとしたその時、無花果は自分の部屋のドアがほんの少し開いているのを見つけた。
「何でドアが開いてるの…？」
ドアを開けると、そこは自分の知っている光景ではなかった。
「なんじゃコレ」
机はゆがんで引き出しがはみだし、書類は床一面に散乱してバラバラ。フローリングにも大きな傷がつけられ、窓ガラスも割れて壁紙もはがれていた。
趣味よくシックにまとめられていた部屋が何者かによって荒らされ、空き巣やゴミ屋敷など、そんな言葉がよく似合う惨状になっている事はだれの目から見ても明らかだ。
ひどく散らかり壊れ放題の部屋に呆然としている無花果はしばらくその場に立ちつくし、その光景を眺めていた。
「…！」
無花果は我に返るとまず、ドアを念入りに調べた。泥棒が鍵の掛けてある部屋に、ドアに何の痕跡も残さず入るというのは極めて難しいのだ。
「ふふ、見つけた」
無花果がイタリアで得た知識はすぐに役立った。ドアの鍵穴には、ヘアピンでこじ開けたような下手くそな開錠跡がくっきりと残されている。
これでプロの犯行でないことは確かになった。しかし、まだ『誰が、何の為に』という疑問は残されたままだ。
荒らされた引き出しや書類を一応調べてみるが、盗られたものは一つも無かった。
「一体…？」
何のために、と言おうとした瞬間、チャイムとともに生徒たちの話し声が聞こえていた。
「まずいか…」
一応この学校では(表面上だけだが)無花果は教師としての立場がある。
このような場面を生徒たちに見せ、騒ぎにしては困るのだ。
仕方なく無花果は荒らされた部屋を後にし、ドアを閉めた。
しかしその時。
無花果はもう一つの物証を見つけた…
『無花果せんせー！』
『だから先生って呼ばなくていいって言ったでしょう？』
「いや…ありえない！まさかな」
それは
ドアの隙間にセロテープで張り付けられた
見覚えのある
真紅の髪だった
ラッキーアイテム
革ベルト
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紅映(プロフ) - 見た瞬間腹筋崩壊ｗｗワロタｗｗ (2011年8月24日 17時) (
レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
ふりかけ - あほすぎるだろwwwww (2011年8月24日 16時) (レス) id: a3f2b589f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - つみはし、右足のひざ下の方骨折してるみたいで、風呂掃除の長靴みたいな水色のやつはいてたｗｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映(プロフ) - あははｗｗふりかけじゃないんだから！喧嘩は売りませんｗ (2011年8月24日 13時) (レス) id: 3de99fac11 (このIDを非表示/違反報告)
海原 ハナ - 喧嘩かぁ？あ、ってかお久しぶりです！！紅映様！/喧嘩売るなら私が買ってやらぁ(笑) (2011年8月23日 20時) (レス) id: 99514ec7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅映 | 作成日時：2011年7月10日 16時
