おとなげない 3 Remus and Severus ページ46
先生の眉間のシワが一層深くなった。
ただでさえ相性が悪い二人なのに、この場でルーピン先生の名前を出せば、彼がどんな反応をするかは私でも容易に想像がつく。
「あいつがお前を見る目は怪しいと前から気づいていた」
『で、でも、ルーピン先生は普段そんなことをする人じゃ…』
「あいつを庇うのか？」
唸るように低い声に、私は圧倒された。
彼の怒りが見えない熱で伝わってくる。
「奴は普段からお前をそういう目で見ていた」
『どうして、どうして先生が怒ってるんですか？』
私のこの問いに、彼は少し答えるのを躊躇った。
掠れた声が言った。
「…奴を見ていると、自分を見ているようで腹が立つ…」
それから、私の首の跡に、そっと優しく唇が触れた。
『…ス、スネイプ先生…？』
彼は皮肉めいた笑いを浮かべていた。
「これは我輩に"手を出すな"というサインらしい。随分とおとなげないものだな」
今度は胸元に、強く吸い付くようなキス。
『んっ…』
「…我輩が言えたことではないが」
彼の大きな手が私の頬を撫でたかと思うと、彼はくるりと踵を返して私に背を向けた。
私は熱を持った首元をさすりながら、ただ呆然としていた。
「ルーピンは普段はそんなことはしないと言ったな？」
『え、えっと…はい。双子が作ってた、匂いを嗅ぐだけで恋に落ちるっていう妙薬をローブにこぼされて…それで、ルーピン先生に落としてもらってたんです。たぶんその時に匂いを嗅いだから…』
彼は背を向けたまま言った。
「これも、その薬のせいに違いない」
『でも、薬はもう…』
「さっさと授業に戻りたまえ。今のは、忘れろ」
目も合わせず、再び机に戻りながら、先生が私を追い払うような仕草をした。
『は、はい…』
そっと部屋を出て扉を閉めると、
私はそのままずるずるとしゃがみ込んだ。
双子も、「香る愛の妙薬」も、あんなに恐ろしいものは他にない。
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スピカブラック - イレイさん» まだですか？ (2020年10月20日 2時) (
レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクでセブで甘で書いて下さい (2020年9月24日 3時) (レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いつも読ませてもらってます！よければジョージと夢主ちゃんがホグワーツでラブラブする話をお願いします！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: e2056a58cc (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 出来ればで大丈夫です。頑張ってください(*’ω’*) (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - リクエストokなら、フレッドをお願いします。シチュエーションokなら、ケンカップルやったけど、結婚を約束していた2人。でも、最期の戦いで夢主ちゃんが、フレッドを庇って死んじゃうのでお願いします。因みに夢主ちゃんは、手紙を書き残したので、お願いします。 (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年8月11日 10時
