・もどかしい関係 ２ Harry Potter リクエスト ページ34
「A！ハーマイオニー！」
後ろから、私達の名前を呼ぶ声がする。
ハリーの声だ。私はどきりと肩を揺らした。
「僕昨日、話したいから一緒に朝食って言ったよね？」
ハリーが少し怒ったような声で言った。ロンは後ろであたふたしている。
「しょうがないじゃない。Aが先に行くって言うんですもの」
ハーマイオニーの言葉に、ハリーが私を咎めるような目つきで見た。
思わず目をそらし、ハーマイオニーを睨む。
「A、ちょっと一緒に来て」
『え...』
私が何も言わないうちに、ハリーは私の手をぐいと引っ張り、
大広間の外の空き教室へと連れ出した。
＊
「ねぇ、どうして最近僕を避けてるの？」
『そ、それは...』
私がまた目をそらそうとすると、ハリーが言った。
「こっち見てよ」
『...私、ん―――――』
ハリーと目を合わせると、途端に顔が近づいて、
気が付くと唇が触れている。
長く執拗なキスに、息が苦しくなる。
私がハリーの袖をきゅっと握ると、繋がる銀糸とともに、ハリーが唇を離した。
『は、ハリー...？』
顔が熱い。今の私の顔は、どれくらい赤く染まっているだろう。
「僕だって男だよ？一週間も我慢して...」
そこまで言うと、ハリーは焦ったように言葉を継いだ。
「あ、いや、僕...ごめんね、勝手にキスなんてして...
君といると、どうしても―――――
我慢できないよ」
ハリーのその言葉に、私の顔はさらに火照っていく。
『わ、私...ごめんね。せっかくハリーの彼女になれたのに...
恥ずかしくて、それで、声かけられないし、うまく話せなくて...』
私が呟くように言うと、ハリーは一瞬目を見開いた後、優しく微笑んだ。
「僕が嫌なのかと思った」
『違う...！私、ハリーのこと、その...ちゃんと好きだよ』
ここまで言って自分で恥ずかしくなって、私はぎゅっと自分のローブの袖を握る。
「僕、君が恥ずかしがり屋だって知ってるつもりだったけど...
僕がもっとひどくしちゃったね」
ハリーが柔らかに微笑む。そして再び、顔の距離も近くなる。
「じゃあ、少しずつ慣れてくれればいいんだ。
恥ずかしかったら目を瞑ればいい」
私はぎゅっと目を瞑った。
彼と私の吐息の音だけが、やけにはっきり聞こえる。
「これは、練習のキス」
・潔癖症もかなわない Regulus Arcturus Black リクエスト→←・もどかしい関係 Harry Potter リクエスト
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スピカブラック - イレイさん» まだですか？ (2020年10月20日 2時) (
レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクでセブで甘で書いて下さい (2020年9月24日 3時) (レス) id: b5e377f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - いつも読ませてもらってます！よければジョージと夢主ちゃんがホグワーツでラブラブする話をお願いします！ (2020年3月21日 11時) (レス) id: e2056a58cc (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 出来ればで大丈夫です。頑張ってください(*’ω’*) (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - リクエストokなら、フレッドをお願いします。シチュエーションokなら、ケンカップルやったけど、結婚を約束していた2人。でも、最期の戦いで夢主ちゃんが、フレッドを庇って死んじゃうのでお願いします。因みに夢主ちゃんは、手紙を書き残したので、お願いします。 (2018年7月23日 21時) (レス) id: b6f3460812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2015年8月11日 10時
