元祓い屋の現怪異。

＠４７ 番外編続き ページ49

それからわたしたちはとりあえはしゃぎ回った


いや、主にわたしが


『あまね屋台めっちゃあるよ！これ買えるやつ？食べ歩きとかするやつ？』


『わっ！わたあめだ！え、わたがしだっけ。まあいいや！ほんとに存在してたんだ！』


何個目かの屋台を覗いた時、わたしのテンションはMAXになった


『見てあまね！金魚掬い！やろうよ！』


あまね｢いいケド…｣


『負けたら相手の言うこと1つなんでも聞く！』


あまね｢俺、金魚掬い得意だけどそんなこと言っちゃって大丈夫？｣


『わ、私の方が金魚愛強いもん！』


あまね｢金魚愛関係あんの？｣


そして…


わたし→0匹


あまね→1匹


『そ、んな…』


あまね｢お願い、なんにしよっかなあ｣


あまねが意地悪く笑う


『あ、まってまって！もう1回戦だけ………！』


あまね｢ええー｣


『射的やらない？！射的っ！これに勝ったらお願い2回っ！』


あまね｢それって金魚掬いやった意味あr｣


『行くぞーー！！！』


そして射的で


わたし→50ポイント


あまね→100ポイント


『なんで？！わたしは2回当たったのに！』


あまね｢まあ100ポイント当てたら勝ち確だよねー｣


あまねは景品のハンカチを2枚ウキウキで貰い


わたしは景品のうずまきキャンディーを握りしめる


『うううう………！』


あまね｢そんな怖い顔しないで？｣


『だって…悔しい…』


あまね｢また来た時に勝てばいいんだよ｣


はっとあまねを見上げる


………………


『勝者に言われると腹立つ』


あまね｢あははっ｣


背後からバーンッと音がした


『？！』


花火………？


人混みに流されるかけると、あまねがわたしの腕を掴む


あまねの横顔を見てドキドキしてる自分がいる


なんか、恥ずかしいような…一緒にいたくないような一緒にいたいような


今まで感じたことがない感情


必死に考えを巡らせる


もしかして:恋 ？


考えた瞬間顔が真っ赤になる


『ない！絶対ない！』


あまね｢！？どしたの？｣


あまねが振り向く


『こっち見ないで！』


あまね｢え”｣


引っ張られるままについていくと芝生についた


人が少なくてちょうどいい


あまね｢急に叫び出したけど…｣


『忘れて？ね？できるよね？』


あまね｢ア、ハイ｣


遠くから花火を見る


『わたし…花火って初めて見た』


あまね｢そうなの？｣


『うん…お祭り自体初めて』


花火の迫力に圧倒されながら眺める


あまね｢…A…その…｣


あまねを見ると、顔を赤くさせてもじもじしてた


あ、察した

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