不幸な愛のお話 (ページ6)

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1周目〈 Ⅳ 〉ページ6

あれから分かった事が幾つかある。このメモにそれらを記しておく
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・玄関の扉を開けるには鍵が1つ必要

・この廃墟は元々悪魔の研究所だったらしい

・悪魔は人間の生気を3回に分けて徐々に吸って魂を奪う

・人間界と悪魔の世界は時間の流れが違う

・悪魔は鉄に弱い
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(…という事は、ここから出ればこの悪魔もついてこなくなる！)

チ「嬉しそうな顔して何書いてるの？」

チョロ松さんにメモ紙をのぞき込まれそうになったので急いで隠した。

『何でも無いです…それより流石に手離してくれませんか？色々不便です』

チ「駄目だよ。迷子になられたら困るし」

『迷子なんてならないですよ』

床に散らばっている文書を模索していると、ふと気づいた。
そういえば…私はこのヒトのことを全然知らないな

『チョロ松さんは私と会ったことがあるって言ってましたよね？』

チ「うん」

『失礼ながら全然覚えてなくて…いつ頃ですか？』

チ「うーん、僕はずっと君のこと見てたんだけどね。君は気付かなかったのかな」

『視線を感じる事はよくありましたけど…』

つまり私のストーカーだったということか。

チ「1度だけ君の夢に入ったこともあったよ」

『……？』

チ「気持ち良くしてあげたの、覚えてない？」

『…ぁ』

思い出した。思わず手が止まって顔をあげると、チョロ松さんの荒い息遣いが聞こえた。

チ「あのときのAちゃんめちゃくちゃ可愛かったよ…」

思い出したくなかった悪夢を思い出してしまった。

呆然としてると、チョロ松さんに後ろから抱きしめられ、太ももを撫でられる。
体がピクっと反応してしまう。

『っん』

チ「Aちゃんのその顔世界一可愛いよ…」

見られたくなくて下唇を噛む。

チ「いっぱいキスして、色んなとこ触って、気持ちかったよね？」

耳元で囁かれると、吐息がかかってくすぐったい。

『…っやめて』

我に返ってチョロ松さんを押しのけた。

『あれは…ただの悪夢ですよ』

チ「ふぅん…生意気なとこも好きだけど」

チョロ松さんは、営業スマイルに戻って
チ「じゃ、先に進もうか」と私の手を握った