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いやだ ページ14

そしてしばらくたった時、急に目の前に現れた。変わり果てた姿で。


左手を失ったハルちゃんと右目を失ったAちゃんをゆっくりと運んでいく残像のユイちゃん。


言葉を失った。


手と目からどろどろと零れ落ちるモノクロカラーの液体は、痛々しいほどに鮮やかだった。


其処で残像は途切れて、もう現れることはなかった。


残像が消える前、ユイちゃんがこちらを向いたような気がした。そんなことは在り得ないと思ったが、この街では「在り得ない」が「在り得る」になっている。

絶対ない、ということはないかもしれない。


先へ進もう。まだ僕には、彼女に訊きたいことが在る。


そしてまた進んで行くと其処は崖だった。


暗くて前が見えにくいので落ちて仕舞いそうになったが、太宰さんが助けてくれた。


「…此処で、行き止まりらしいですね」


行き止まりだった。暫く辺りを見て回ったが、何もない。


「勘違いだったみたいですね…。さ、戻りましょうか」


そう声を掛け振り向くと、鏡花ちゃんが戦闘態勢をとっていた。


「え」


「案外そうでもないかもしれないよ、敦君、あの穴の中を見てみたまえ」


太宰さんの言葉通り穴に目を向けると、其処には、血が固まったような色をした、まるいものが浮かんでいた。


其の後も、少しずつ赤いモノが増えていく。


そして、気づいた。


「あれ__あれ、眼だ」


背筋が凍った。空中に浮かんだ幾つもの眼が、此方を見てくる。


深い穴の奥の奥から、何かが僕らを見ているのだ。


然し、その次の瞬間にその目は消えた。


そして代わりに、綺麗な黄色のリボンを揺らした少女。


Aちゃんが現れた。


「っ、Aちゃ」


声を掛けようとした瞬間。


彼女が歪んで、化け物の姿になった。

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イベント開催者A - 十柱瓜さん» おお!気づいていただけましたか!「さひしいよ」の件については、「び」のつく題名が思いつかなかったので無理やりしちゃったんですよね…読んでくださりありがとうございました! (2020年1月19日 7時) (レス) id: 8063665ae5 (このIDを非表示/違反報告)
十柱瓜 - 隠し要素、気づかせていだきました!いえい!   (ネタバレ含みます。)其処でなのですが、一番最後、「さびしいよ」が、「さひしいよ」になってませんか?見間違え、又、わざとなのでしたら申し訳ございません。 (2020年1月18日 22時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
イベント開催者A - 十柱瓜さん» コメントありがとうございます!えっ、あ、こちらこそ産まれて来てくれてありがとうございます!更新頑張りますね!嬉しい! (2020年1月14日 7時) (レス) id: 8063665ae5 (このIDを非表示/違反報告)
十柱瓜 - あ、深夜廻だ…。……え!?いや、あの、ちょ、ほんとに、まじで、あの、生まれて来てくれてありがとうございますッ!!!(唐突) (2020年1月13日 19時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
イベント開催者A - さくらもちさん» 私も好きです。結婚しよう(真顔)確かに最近寒いですよねぇ…さくらもちさんもお気をつけて!コメントありがとうございます、頑張ります! (2020年1月7日 6時) (レス) id: 8063665ae5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イベント開催者A | 作成日時:2019年5月15日 17時

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