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山南の部屋でお茶を啜りながら話を進める5人
何かやらかすと踏んでいた近藤、土方、沖田は襖から中を覗き見ている
『まずは結婚おめでとう』
繚「フフンまさかAより先に私が結婚するなんてってみんなびっくりしてたわ」
『そうか、お前が何ら変わってなくて安心した
手紙でAちゃんなんて気色悪ィこと言ってっから頭イカれたかと思ったわ』
繚「あら奇遇ね私だって人の手紙に返事もよこさない不躾なヤツっていうのが変わってなくて安心したわ」
笑顔のまま額に血管を浮き上がらせている2人
沖「2人とも微塵たりとも変わってやせんね」
近「なんか武州に帰ったみてぇで懐かしいな!」
『昔から男見る目がなかったが今度は大丈夫そうだな
屯所の前からずっーと手ぇ繋いでっけど』
実は屯所に入った時から今話している時も2人はずっと手を繋いでいた
繚「そうでしょ〜!とっても優しいんだから」
夫「妻がお世話になったようで」
『いや何かと突っかかってくる猿の相手をするのくらいどうってことなかったですよ』
繚「誰が猿よ」
『ていうか赤ん坊お前が抱っこしろよ』
6歳くらいの男の子がまだ産まれたばかりであろう子を抱えていた
『名前は?』
繚「放斉(ほうせい)と絢(あや)」
『放斉、重いだろ代わるぞ』
放「いい」
繚「俺が抱っこするって聞かないの」
『そうか、で本題は?離婚届が欲しいだったか?』
繚「違うわよ!不謹慎ね!
1週間この子達を預かって欲しいんだけどお願いできるかしら」
『あぁ、近藤さんからお許しが出た
構わねぇよ』
繚「でた近藤さん大好き人間
次はトシロー兄さんがって話し出すのかしら」
『フッ言っとけ』
ひとしきり話したあと宿のチェックイン時刻が迫ってきたらしい2人は屯所を後にしようと立ち上がる
繚「じゃあ放斉、絢をよろしくね
見送りは大丈夫だからお菓子食べたり
この部屋物色してなさい」
『オイ変な教育すんな』
見送りのため繚子とその夫、Aは歩き出した
『...いつの間にあんなデケェ子産んでたんだ?
6歳くれぇだろ?』
繚「放斉はこの人の連れ子でね絢とは腹違いなの」
『そうか...すまねぇ』
繚「気にするなんてらしくないことしないでよ
私はどっちも愛してるのどっちも私の大事な子」
『...安心して預けとけ江戸のお巡りの凄さが分からァ』
繚「それは楽しみ」
近「繚子ちゃん久しぶり!
Aも久しぶりに楽しそうでよかったよ!
またいつでもおいで、旅行楽しむんだぞ!」
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作者名:おとか | 作成日時:2022年9月28日 17時