91,《山南結婚篇》 ページ16
近「A、ハタ皇子が用があるそうだ」
『私に?』
近「あぁ、護衛をつけて欲しいとかそんなんじゃねェか?」
『わかった』
その会話の後自室から退出し広間へと向かうA
『で、私に何の御用でしょうか?』
相手が皇子なだけあって隣には局長である近藤と副長である土方も座っている
ハ「単刀直入に申すとな、余の姫君になって欲しい」
「「『「ひっ姫君ぃぃぃぃ!?」』」」
その場にいた3人に続き襖から覗いていた隊士達も思わず声を上げる
近「それはウチのAとバ...ハタ皇子が結婚する。ということですか?」
ハ「今バカ皇子と言おうとしたか?...まぁいいそういうことじゃ」
『すみませんが...私には幼き頃から心に決めた人がいますので結婚はできません』
土「えぇ、未熟者のAをバ...ハタ皇子の元へ嫁がす訳にはいきません」
ハ「それは困ったな、幕府の方にはもう話はつけているというのに」
『と、言いますと?』
ハ「幕府のいわゆるお偉いさんというやつにな真選組の山南Aとの結婚を条件に平和条約を結んだのじゃ」
『ヒソッ勝手に話進めてんじゃねェよ誰がデコからなんか変な触覚垂れてる奴と結婚するか』
ハ「聞こえとるぞ」
近「でもどうしてウチのAを姫君に?」
ハ「それはな...」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
山南side
『...ッ!!危ない!』
いつも通り見廻りをしていたらトラックが通ると同時に
天人のペットなのだろうか
見た事のない生物が道路に飛び出していた
私は咄嗟にそれを蹴飛ばした
「総長ォォ!!アレ多分蹴飛ばしたらダメな奴です!!」
『でも未知の生物なんて触りたくねェよ!』
ハ「世のかわいいペットを助けてくれたのはお主か?」
『バ...ハタ皇子こんなところで何を?』
ハ「今バカって言おうとしたか?したよな?」
じ「うるせェな童貞丸出しじゃねーか」
ハ「タメはやめろ」
『そんな事よりやはり次からは護衛をつけましょうか?』
ハ「...そうじゃな、考えておく」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ハ「この優しい心遣いと何より動物好きなところに惹かれたのじゃ」
土「えっ自分のペット蹴飛ばしてバカ呼ばわりしようとしたやつと結婚なさるんですか?」
『未知の生物以上に未知なものと結婚したくねェんだけど』
ハ「あの未知じゃないから」
じ「それでは既知の生物にするために見合いをしてはどうですか?」
ハ「生物扱い?余はペット以下?」
『その見合いでも私の心が揺らかながなかったら?』
ハ「その時はその時じゃ」
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作者名:おとか | 作成日時:2022年9月28日 17時