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90,昔から唯一の存在 ページ15

『...ッ』

何故だろう

いつものように人を斬っていただけ

何故こんなにも辛くなるのだろう

土「オイA事後処理の指揮頼んだぞ」
『...!!あ、あぁわかった...』

山「...?総長指揮を」

『...!!すまねェ
観察は建物及び一般人の被害を調べてくれ一番隊と二番隊は周辺に生き残りがいないかの見廻りを三番隊からは遺体の処理を』

「「はいっ!」」

沖「A俺と一緒に見廻るぜィ」
『いや、私はここで指揮を取らにゃならねェ』

沖「そんなの今取ったじゃねーかいいから行くぞィ」

戦場から少し離れた静かな場所を見廻る私と総悟

『ここらはもういねェんじゃねェか?...総悟?』

沖「A、無理...してんだろ」

『社会人なんてな、みーんな無理してんの
別に私に限った話じゃねェさ』

沖「人を斬るのが怖くなったか」

『何を今更
私は最恐だの死神だの狂犬だの江戸(ここら)の人間からしたらそーいう扱いなんだ、何を怖がる』

沖「確かに一度剣を抜けばそりゃあ最恐だし死神に見えるし狂犬にだって見える
だがな俺の目にゃ今も昔も天真爛漫な可愛らしい天使しか映ってねェでさァ」

『...随分粋なことが言えるようになったんだな
近藤さんにも教えてやって欲しいくれーだ』

沖「そうやって辛い事を問いただされれば話をそらそうとする、昔からの悪い癖でィ」

『総悟には...今も誤魔化しが聞かねェのな...


...なんだか今日は...辛くて仕方ねェ

なんで私は人を...斬らなきゃならねェ?』

恐らく私は泣いている
どうしようもない不安に呑まれていく

その瞬間全身を包み込む総悟の体温
昔から1番大好きだった温かさ

沖「人を斬れなくなったんならその分俺が働く
そんなに気に病む必要はありやせん

それに人を斬る理由なんざ

俺たち侍にゃ分かりきったこったろィ

仲間護るためだ、自分護るためだ、大将の首護るためだ

護りてェもんのために俺達ァ刀振ってんでィ」

『...そうか...フゥ...そうだな…』

沖「泣きたいときは泣きゃあいい
理由もなく辛くなったら今度こそ俺を頼ってくだせェ
そん時ァまたこーやって涙、拭いてやらァ」

『うぅ...ありがとな...本当に...うっ...ぐずっ』
沖「偉い偉いよく頑張った」

背中をさすりながら慰めてくれる総悟

どうしても近藤さんやトシロー兄さんに心配をかけたくなくて強がってしまう私...だが総悟の前ではそんなの通用しねェな

『うわぁぁぁぁぁん!』

沖「こりゃあ随分でっけェ赤ん坊でさァ」

昔から、人を泣かすのが得意な君

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設定タグ:真選組 , 沖田総悟 , 銀魂   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:おとか | 作成日時:2022年9月28日 17時

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