【土方歳三】山南妹、京を奔走中！？

第四十四 ページ44

千鶴「そんな…」


土方「お前…ふざけてんのか…」


近藤「やめろトシ！」


土方「！近藤さん…」


近藤「Aの目を見ろ。あれが

嘘を言ってる目に見えるか…？

お前の恋人だろう、信じてあげなさい」


貴方「近藤さん…」


土方「っ…すまねぇ」


貴方「いーえ、あなたは優しいから。

ちゃんと理解してますよ」


土方「A…わかった。お前を信じる

必要以上に奴らには関わるな。いいな」


皆ｰ平助・沖田「承知/わかった」



土方「お前らもだ。納得いかねぇのはわかる

だが…奴らとやり合うならまずAに

勝たなくちゃ何も始まらねぇ」



総司「わかってますよ。そんな事」


平助「A、俺に稽古付けてくれ」


貴方「…!!勿論。協力するよ」





山南「話の腰を折るようですいませんが

聞いても良いですか」


貴方「はい…」


山南「そもそも、彼らと何故面識が

あるのです？私達が試衛館に居た頃は

彼らのことを知りませんでしたよね？」



貴方「はい…あれは兄様達が

江戸を発った後でした…


皆さんご存知の通り、私は普段

町へ出る時は男装。でも

その時は刀も持ってなく

女物の着物を着てました」


土方「…?珍しいな」


貴方「女友達とお茶する予定で…」


土方「なるほどな」


貴方「その帰り…私は不逞浪士に絡まれ

刀もなく、逃げることが出来ませんでした」


皆「…！！」


土方「そんなことが…」


皆顔に怒りを、その中でも一段と沖田は

怒りに顔を歪め、土方は悲痛そうな

苦しそうな顔をした



愛する者がそんなことにあってるとは

知らず暮らしたのを後悔したのだろう




貴方「手篭めにされると思いました

好きでもない、見知らぬ人に

触れられたくはなかった」



土方「っ！！！」


その瞬間後悔していた土方にも

怒りの色が浮かんだ


貴方「トシさん、皆も怒らないでください」


土方「お前ｯ…!!」


総司「何言ってんの…！！」


貴方「済んだことを掘り返しても

どうしようもありませんよ。それに

過去のことです」


山南「2人とも今は抑えてください」


総司「でも…！っ…」


自分の妹が襲われかけて

山南も冷静で居られるはずがなかった

手をきつく握りしめ、耐えていたのだ

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ラッキー薄桜鬼！

総司の刀

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