好きなことは可愛い子達を愛でること!!【mondo】

十八話 ページ19

「え、っと…」
いやなんて言ってるかわかんねぇ〜〜〜
知らんかったけどあれってやっぱゆっくり喋ってくれてたんかな!?
先生もRasもmondoもなんも言わずあの速度で喋るから普通なんだなって思うやん!!!少なくとも僕は思う!!!!!!
イケメンな子に手煩わせたくないけど…
「すみません、日本から今日この学校に来たばっかりで…ゆっくり喋ってもらっても…?」
なんか言われるか!?嫌だよ我急に暴言吐かれるの!!!!
「あ…すみません!その、もう何処か行っちゃいそうだったのでつい…」
…な、なんかこの人…!
「横取り紛いなことしてすみません!気付かなくて…これ、どうぞ!」
めっっっためたに性格含めイケメンちゃう!?!?!?
かっこいい顔のつくりなのに可愛いが混ざってる…
しかも初対面の他人にこんなこと出来るとかめちゃくちゃいい人やん!!!!!
「そ、そんな!大丈夫ですよ!そのパンも貰うなんて…!」
こんないい人から物を奪うなんて出来ねぇ…それがどんな大切な物だったりしてもな…!
僕がそんな気持ちからそう言えば少し考えて何かを思いついた顔をする。
「!じゃあそのパンと交換とかどうですか!?」
「え!?」
イケメンさん(仮名)が指したのは僕がさっき適当に選んで買ったパン。
「嫌だったらいいんだけど…」
そう眉尻を下げながら言うイケメンさん。
返事は決まってる。
「大丈夫です!交換しましょう!!」
断るなんて出来ねえだろ!!!てか交換するんじゃない、交換“させてもらう”んだよ!!!!!!
「!…そう?よかった!」
ニコッと爽やかスマイルを放つイケメンさん。
全然これのためなら余裕に一億回以上は死ねる。
この笑みの為なら容易いもんさ…!
「どうぞ!」
「ありがとうございます!どうぞ〜」
お互いのパンを交換する。
てか思ったがこのパン…
「…渡したパンより高いです!お金を…」
「大丈夫!お詫びってことで、ね?」
「はいぃぃぃ…♡♡♡」
本当に大優勝。めちゃくちゃ良い人。
《ﾋﾟｺﾝｯ》
「あ、…友達から早くしろって来たので行きますね!じゃあまた会えたら!」
「へっ!?あはい!また会えたら!!!」
…めちゃ良い人やった…こんな良い人ほとんどおらんよ!?
って、そや!Ras待たせてるかもしれやん!!早く行かねば!!!!!

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