初期刀？いいえ、初期槍です。《参》【刀剣乱舞】

その９ ページ10

アラディブ「無理無理、演練に出たいんならそれくらい揃えないとダメヨ」


鯰尾「この演練で審神者さんが勝つ事によって俺達の評判もよくなるんですよ、俺達を助けると思ってここはお願いしますって！」


村正「主、もう面倒くさいからやっちゃいまショウよ。ワタシも演練出たいデス」


「うわあぁああんっみんなのバカぁああ！！」


ううっ、誰も私を理解してくれない…これが中学時代に親友のナッちゃんが言ってた【✝静寂と孤独✝】ってやつなのね…


そんな風に部屋の隅でキノコが生えそうな程いじけそうになってると、ズオ君が『元気出してください、審神者さん！』と言ってくれる。


鯰尾「最初の演練は二週間後ですよ、まだ鍛刀すれば間に合いますって！」


「ズオ君は私がそう簡単にやるとでも思ってるの……？」


鯰尾「えー、困ったなあ…

あ、じゃあこれはどうですか？

二週間以内にちゃんと大太刀か薙刀を手に入れて演練を成功させられたら、奢るんで俺達と一緒に食事しに行きましょう！」


「……」


はっ、食事？


「…ズオ君、あんま私の事なめないでくれるかな。


大体、私がそんなのに……」


ーーー


「釣られるに決まってるでしょぉぉ……」


鶴丸「君も単純だな」


うぇええ、と泣きながら鍛刀用の資源を取り出していく私に、手伝ってくれていた鶴さんは苦笑する。


鶴丸「しかし、演練か。部隊の構成は決めたのか？」


「ううん…とりあえず大太刀か薙刀を入れるのは決定事項だけど。

あ、村正さんやりたいって言ってたからまあ彼も入れるか…」


鶴丸「なら、俺もいいか？」


「ん…いいけど、自前の驚きグッズで他に迷惑かけないようにね」


鶴丸「ははっ、心配無用さ！」


そう言うと、鶴さんはさっきより軽快に資源を運んでくれていた。入りたかったんだね。


よし、なんだかんだでとりあえず3振り分は決まったか…


ひとまず打刀、太刀と大太刀/薙刀が入ったとして…

…後入れるとしたら、誰になるかな……


「…太刀か打刀二振りと、槍一本…とかか」


そう独り言の様に呟けば、それを近くで聞いていた誰かが『主』と私を呼ぶ。


見ると、それはお茶を淹れてきてくれた燭台切さんだったようで……


鶴丸「お、光坊じゃないか。」


「燭台切さん。燭台切さんも、演練行きたい？」


燭台切「あ、うん、もちろんご指名も大歓迎なんだけど……」


そうじゃなくて、と燭台切さんは遠慮がちに呟く。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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