その12 ページ41
ASide
――目を覚ますと、私はどこか息苦しさを感じた。
どうやら気絶していた様だが、意識は戻っても息苦しさは変わらない。
そしてやがて段々脳が覚醒し始めると、私は長曽袮さんの腕の中で気絶している事に気づいた。
「ひ、ひえぇっご、ごめんなさい長曽袮さん、ご迷惑をおかけしたようでッ…」
それに気づいた瞬間私はすぐさま長曽袮さんから離れて後ずさり、謝り倒す。
「…あ、あれ、
長曽袮…さん…?」
だが、彼が起きる様子はなかった。
っていうか…あれ、よく見ると、ここ廊下じゃん。
しかもオリーヴオイルがぶちまけられてるって事は、まだ近くに燭台切さんが倒れているって事だよね…
…なんで長曽袮さんまで倒れてるんだ!?
把握できない状況に困惑していると、急に私を呼ぶ声が後ろからする。
和泉守「主、やっと起きてくれたのか!」
「そ、その声は和泉守さん!」
よかった、彼はいるんだ。
そう思い、安心して彼に振り向いた。
「…
…へ、」
――だが、次に見えたのは倒れていた燭台切さんと太郎太刀さんの丁度間に座り込んでいた和泉守さんの姿。
そんな彼の羽織や手は、何故か赤く染まってしまっていた。
「ひっ…
ぁ、や……」
私は驚きのあまり声にならない声を漏らしながら後ずさりすると、和泉守さんはそれに気づいて『あ…』と声を出す。
この人、長曽袮さんどころか、た、太郎太刀さんまで…
ま、まさか隠蔽工作目的で!?
「か、刀殺しッ…!」
和泉守「ま、待て主、誤解だ!!」
和泉守さんが何か言ってるけど、さすがに無理がある。
それに彼は今自分の本体、つまり凶器になるものを持っているのだ。
は、早く逃げなきゃ…!
「い、い゛や゛あぁあぁあっ!!」
和泉守「主ぃーッ!!違うんだ、話を聞いてくれええ!!」
床一面に散乱していたオリーヴオイルを避ける為、縁側から中庭へと器用に出て全力疾走し始める私。すると和泉守さんもすぐさま私を追い始めた。
まずい、まずいまずいまずい!早くどこかに隠れるか、通報か何かしないと確実に殺される!!
和泉守「おいこら待てッ主、ひとまず話をだな…!!」
「う゛わぁあ゛あん誰゛かぁぁあ゛ああ!!」
※そして、状況は最初のページに戻るのである。
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勇者の人(プロフ) - 紅蓮さん» お久しぶりです、お元気そうで何よりです!刀剣乱舞好きなんですね、知らなかったです!楽しんでいただいてとても嬉しいです、これからも是非宜しくお願いします! (2021年11月16日 0時) (レス) @page27 id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - めちゃくちゃお久しぶりです!久しぶりに浮上したら大好きな刀剣乱舞の小説をかいて下っさていたので全部見てきちゃいました!最高でした! (2021年11月15日 23時) (レス) @page29 id: d3b1ae3c3c (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - てんどんさん» 毎度ありがとうございます、楽しく読んで頂いて本当に嬉しいです!ジョジョ観始めたのですね、12月に6部のアニメが始まるのでそれまで追いつかないといけませんね(笑)これからも宜しくお願いします! (2021年11月6日 9時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
てんどん(プロフ) - 続編おめでとうございますぅぅぅ!安定のギャグセンスに朝から笑わせてもらいました。社歌が弐番になるにつれて狂っていったのがツボです(アニメに手を出そうかと言っていたのにジョジョ見始めたなんて言えない) (2021年11月6日 9時) (レス) @page15 id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年11月6日 5時