その10 ページ39
和泉守「…長曽袮さん、どうやら助けを呼んでる暇もなさそうだな。」
長曽袮「ああ…悪いが、一瞬だけ主を抱えていてくれないか」
そう言うと、長曽袮さんは主を俺に渡してきて代わりに扉の前に立った。
――そして、
長曽袮「でぇりゃあッッ!!」
思いっきり裂くようにして、本体で扉を斬った。
すると扉は木製だったせいか、簡単に壊れて崩れ落ちる。さっすが長曽袮さん、カッコいいぜ…!
――俺は長曽袮さんに主を返して急いで鍛刀部屋から廊下まで出ると、そこには燭台切と思われる奴が倒れていた。
可哀想に、重傷じゃねえか。後で主が起きたら手入れをしてもらわないとな。
そう考えていると、俺はふとその近くに転がっていたモノに気づく。
あぁ、血痕まで飛び散って、悲惨な姿に…
和泉守「…って、トマトじゃねえかこれ!!」
よく見ると、燭台切が倒れていた周りの赤い液体はつぶつぶで、黄色いタネや真っ赤に染まったヘタが残っていた。
多分作物を運んでいる途中だったのだろう。なんだよ驚かせやがって!
和泉守「とりあえずこいつは後回しだな…」
長曽袮「兼、ここにいる他の刀剣男士、それか電話台を探してこい!例え政府相手でも主が一大事だと言えば駆けつけてくれるだろう!!」
和泉守「ああ、わかった!」
『俺は主を寝かせてくる』と言う長曽袮さんの背中を見送り、俺達は一緒に違う方向へ歩こうとした。
だが、その時……
「どうしたんですか主、何か大きな音がしました、が…
…おやおや、これは一体…」
現れたのは内番上がりであろう、少し薄汚れた格好をしていた刀剣男士。
和泉守「!あんた、ここの刀剣男士か!?」
太郎太刀「ええ、太郎太刀と申します…」
長曽袮「すまない、主が気絶してしまってな!事情は話せば長くなるが、ひとまず手伝ってくれないか!?」
太郎太刀「成程、把握しました。今すぐ遠征部隊に連絡してきましょう」
そう長曽袮さんが状況を説明してくれると太郎太刀もその事の重大さに気づいたのか、急いで踵を返してどこかへ向かおうとした。
――だが彼が走り出したその瞬間、ツルッと滑る様な音がする。
太郎太刀「おや…?」
そんな太郎太刀の気の抜けた声と共に、すぐさまゴンッと頭を打って転ぶ音が続いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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勇者の人(プロフ) - 紅蓮さん» お久しぶりです、お元気そうで何よりです!刀剣乱舞好きなんですね、知らなかったです!楽しんでいただいてとても嬉しいです、これからも是非宜しくお願いします! (2021年11月16日 0時) (レス) @page27 id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - めちゃくちゃお久しぶりです!久しぶりに浮上したら大好きな刀剣乱舞の小説をかいて下っさていたので全部見てきちゃいました!最高でした! (2021年11月15日 23時) (レス) @page29 id: d3b1ae3c3c (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - てんどんさん» 毎度ありがとうございます、楽しく読んで頂いて本当に嬉しいです!ジョジョ観始めたのですね、12月に6部のアニメが始まるのでそれまで追いつかないといけませんね(笑)これからも宜しくお願いします! (2021年11月6日 9時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
てんどん(プロフ) - 続編おめでとうございますぅぅぅ!安定のギャグセンスに朝から笑わせてもらいました。社歌が弐番になるにつれて狂っていったのがツボです(アニメに手を出そうかと言っていたのにジョジョ見始めたなんて言えない) (2021年11月6日 9時) (レス) @page15 id: 9406ab1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年11月6日 5時