[獄都事変] ハイテンション生者は偽善者か？ (ページ7)

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生者とはこんなに憎悪をためるものか

『邪魔をするな』

「話をちゃんと聞け」

『嫌だ、邪魔者の話はきかない』

「何も殺すとは言っていない」

『じゃあ何だ、何をするつもりだ』

すこし口調がかわったか？

だがまだ落ち着いてはいない

手枷がミシっと音をたてている

『ふざけんな』

「獄卒にならないか？」

『………………は？』

スゥっと憎悪が消えた

『ゴクソツ？何だそれ』

「お前は才能がある」

目の前の生者は頭の上に？の文字を浮かべている

『僕がゴクソツに？』

てかゴクソツってなに？と続ける

「生者に害なす人ならざる者達が起こした手に負えない事案を解決している」

『ふむ、わからん』

「……………」

はぁとため息をついてみれば

首を横に傾けている

先程の様子からは想像もできないくらいの可愛げだ

『う～ん、よくわからんけど』

「はぁ」

『それって人の為になるかな？』

「あぁ、必ずなる」

『ならやる！やりまーす！』

「そうか、なら宜しくな」

『はいっ！』

先程から人の為、人の為といっているが

どこか嘘臭い感じだ

侮れんな……………

『じゃあ手枷外していいかな？』

「あぁ」

するとバキっという音共に手枷が落ちた

『いやぁ重かった』

手をブンブン振り回すとニコリと笑う

さて、どうなるか見物だな