[獄都事変] ハイテンション生者は偽善者か？ (ページ6)

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『あ？』

目を覚ますとあの学校ではなかった

無機質な灰色のコンクリート製の天井

僕には手枷と足枷がつけられていた

「あ、起きたみたいだね」

『おはよー』

「じゃあついてきて」

僕は腕を引かれて立ち上がる

『足枷外してよ、動きにくい』

「わかったよ」

意外と言うこと聞いてくれるんだな

僕は足枷を外してもらったあと大男君について歩く

すると階段をあがることから此処は地下だと言うことに気づいた

階段を上がり洋館のようた雰囲気を漂わせた場所にでた

その中で一際大きい扉の前にたつ

「生者をつれて来ました」

「入れ」

中から男の声が聞こえて中へと招かれる

『失礼しまぁーす』

僕は中へ入ると扉から真正面に置かれた机に

肘をおいた赤い瞳の男が僕を見た

扉が閉まり男が話を切り出す

「名は？」

『深町Aだよ』

「お前には才能がある」

『才能？嬉しいなぁ…』

この人は何者なんだろうか

「まぁ詳しいことは後々話すがな」

『僕に何の用？』

「お前には“獄卒”の才能に満ち溢れている」

『ふーん』

「人殺しのな」

その一言は僕の中でﾋﾞｷｯときた

『お前バカにしてんのか？』

僕が人殺し？人の為なんだ

それが可笑しいのか？

『お前も邪魔をするのか？』

「話をきけ」

『邪魔をするやつは』

僕の邪魔をするやつは…………

『死ね』