今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:136,941 hit
小｜中｜大
小さな紙。 ページ7
◆翔ｓｉｄｅ◆
“連絡先を渡そう”
そう思って小さな紙に書いた自分の連絡先。
何度か失敗してやっと書けた連絡先をただ渡すだけなのに緊張して掌に汗が滲む。
意識すると余計に気になる…とでも言っておこうか。
昨日までとは違う感情が湧きあがった。
翔「おはよう。」
A「おはようございます。」
診察室の準備をしていたAちゃんの視線がチラッ、と俺に移り、ただ目があっただけなのに心臓がドクン、を音を立てた。
いつも通り、いつも通り…と自己暗示を掛けながら椅子に座ると、“お疲れですか？”と言う優しい声が背中の方から聞こえてきた。
翔「い、いや…そう言う訳じゃないんだけど…。」
明らかに挙動不審になった自分に思わず笑ってしまった。
俺の言動と行動を理解できるはずもない彼女はキョトン、とした顔で俺を見た後、“ふふっ”と笑った。
“あぁ…やっぱり可愛いな。”
彼女の笑顔を見て素直にそう思ったのはもう、俺の心が彼女に真っすぐ向いているからなのかも知れない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 727人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晴日。 | 作成日時：2012年12月18日 23時
