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忠義、全然私の方見ないな。
会社と同じような対応の忠義に
少しだけ気にして欲しくて




私は安田くんと話し始めた。


『だから、彼氏いるんだってば』


「どないなやつ?」


『…………えっと』


「年上?年下?」


『年下』


「ふーん。違う会社なんやろ?どこで知り合ったん?」



おっと、違う会社設定?
やばいなあ。
忠義同じ会社だしな。困ったな。


『昔のね、バイト先で一緒だったの』



よし!
これなら自然でしょ?

「付き合ってどんぐらい?」


『えっと、1年半ぐらいかな』


「結構続いてんねや」


『そうだよ!そうなんだよ!』



「でもさ、そろそろ新しい刺激欲しない?」



『えっ』



安田くんは

フフッと笑って

テーブルの下で

私の手を握った。



『ちょっ、ちょっと』


「ええやん」


『積極的だね…安田くん』



「気に入った子にはな」



ギュッと手の力が強まって
私は益々挙動不審になってしまう。


『と、トイレ!』


「…」


私は安田くんの手を振りほどいて
トイレへ向かった。


『ふーー、危なかった』


『何が危なかったんですかあ?』


『わっ!びっくりした』



後輩ちゃんに気づかずボヤいてしまい
焦って個室に閉じこもる。


念入りに手を洗って席へ戻ると
忠義は後輩ちゃんにベッタリ絡まれ
課長が忠義の反隣に移動していた。


私は安田くんと丸山くんに挟まれる形に。



「マル、この後どうすんねん」


「二次会行ってもええよおー」


丸山くんは顔を真っ赤にして上機嫌だ。

『明日も仕事だし、私は帰るよ』

「えー、そうなん?」

『朝起きれないし、無理』

「じゃあ俺も帰るわあ」



ホッとしたのもつかの間。
安田くんと帰る方向が同じ。
何としても2人っきりは避けたい。
良かった、後輩ちゃんも一緒じゃん!



3人で東横線に乗り
この時間でも結構な密度の車内。
私はなるべく後輩ちゃんの近くに居たのに。

人の乗り降りの波に飲まれ
一瞬の隙をついて
安田くんに壁ドンされてしまった。



『…………………』


「今度デートしてくれる?」


サラッとそんなこと言えちゃう安田くんの圧力。
私は首を振り断った。


『ごめんね、彼氏いるから』


「その気になったら連絡してな?」



耳元でそんなこと言われて
安田くんは自分の駅で降りていった。

しっかり後輩ちゃんに見られてしまったようで。


苦笑いするしかなかった。

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sangozygo(プロフ) - remonさん» 全然知らんのよ………(笑)とりあえずこっち極めるわ(早く書きなさい) (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)
remon(プロフ) - sangozygoさん» さんごさんもきてー笑笑 (2022年4月10日 19時) (レス) id: 3350c172a4 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - remonさん» お気に入り登録したよ(笑)どの世界でもレモンさんのおはなし読めるのうれぴー (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)
remon(プロフ) - sangozygoさん» 流石さんごさん!私ちょっと別の世界に行ってきたんだよ。それがけっこう楽しくてさんごさんに報告してみた! (2022年4月10日 19時) (レス) id: 3350c172a4 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - remonさん» やったー!!!何となくそんな気がした!!(笑) (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sangozygo | 作成日時:2020年5月20日 18時

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