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平日。ディナータイム、ピーク前の
ファミレスは空いていて
あまり大きな声で話すと
周りに筒抜けになってしまう。
何度目かのドリンクバーのお代わり。
私は黒豆茶をグラスに注ぐ。
「Aさん何人兄弟すか?」
「私、お兄ちゃんが1人いるよ。すばるくんは?」
「僕は三兄弟の真ん中っす」
「末っ子かと思った」
「何でですか(笑)」
「雰囲気?」
「それ、俺が年下だからってだけやないすか(笑)」
「ははっ」
「Aさんのお兄さんどんな人です?」
「お兄ちゃん?あー、私には甘いかなぁ。サッカー好きで、休みの日はフットサルとかゴルフとかまぁスポーツ好きのお兄ちゃんだね」
「へぇ、幾つ離れてるんすか?」
「3つ」
「ウチの兄貴も3つ上や…」
「そうなんだ。どんなお兄さん?」
「んー釣り好きな子煩悩?大阪住んでるからたまにしか会えへんし。ずっと会ってへんなぁ…姪っ子に会いたい…」
「そうなんだ。すばるくんあんまり実家帰らないの?」
「大学こっちで就職したから、年1帰るか帰らんぐらいっすね」
「そっか。私ずっと実家だからひとり暮らし憧れるなぁ」
「ひとり暮らしすると家族のありがたみ分かりますよ。飯とか、家事とかいつもオカンがやってくれてたんやなぁ、とか。オトンも働いて育ててくれて感謝ですわ」
「重みがある…」
私はご飯も作らない。
家事もほとんどやらない。
それが当たり前で。
何にも出来ないじゃなくて
何にもしてこなかったんだ。
少しはお母さんのお手伝いしよ…。
「玉ちゃんに料理習おうかなって」
「玉森先輩、意外でしたね。めっちゃ家庭的なんやないすか?」
「料理上手なのは知ってたけど…」
「玉森先輩って、僕が1課の時ド派手過ぎて引きましたよね。初対面の時(笑)」
「え、すばるくん、1課だったっけ?」
「そうですよ。最初の配属1課ですわ」
「…あ」
「どうしました?」
「いや、何でもない」
マッキーも1課。
もしかして、マッキーの片思いの相手。
すばるくんなのかな…。
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sangozygo(プロフ) - はるまきさん» はるまきさん、ありがとうございます。なるべく定期的に更新したいのですが、それだとやはり最後まで書いてから公開するスタイルが合っているなぁと実感しております。焦ると良くないので納得行くまで突き詰めますね(*´ω`*) (2018年11月2日 7時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - 風邪は大丈夫でしょうか?急に寒くなってきましたからね(^^;お気をつけください。更新がくる度にワクワクドキドキしながら読んでます。お忙しいと思いますがさんごさんのペースで頑張ってください。大好きです(^з^)-☆ (2018年11月1日 9時) (レス) id: 50b884f687 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - がくたんさん» がくたんさーーーん!!お待たせぇぇ!! (2018年10月21日 16時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - お帰りー!!!ばんざーい!!! (2018年10月21日 15時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - 黒川夢路さん» 夢路さぁーん!なんと奇遇な。武蔵小金井はお近くなのかしら?その徳重のカフェ場所分かったから今度行ってみるwなんだろこのご縁。素敵だわw (2018年9月24日 13時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sangozygo | 作成日時:2018年8月20日 21時