ところで、ジュピター(赤)

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「僕、集合時間までここでこうしてたいんですけど」




「私もそれでいいと思う」





「飲み物買ってここでのんびりしてましょうか」






「そうだね。何か買いに行こ」





すばるくんが起き上がり
私も立ち上がる。


玉ちゃんとの集合時間まであと1時間ちょっと。



丁度FUJIYAMAの前に軽食のお店が沢山あった。



玉ちゃんがお弁当を作ってきてくれたから
焼きそばとかは辞めとこうとなり

迷った結果


ソフトクリームを2つ。



買ってお店の前のテーブルに向かい合って座って食べた。




「…平和っすね」




「そうだね、仕事忘れるわー」




「Aさん、仕事大変そうっすよね」





「そうだね、まぁ新人ちゃんが仕事覚えてくれるまでがね…」





「頑張ります」





「すばるくんは、異動してきてるから大変だったよね」





「ははっ。でもAさんが色々分かりやすく教えてくれたから」





「そう？キッつくなかった？大丈夫？」





「…あ、時々キツイ物言いもありました(笑)」





「あーーー、だよね。気をつけなきゃって思ってるんだけど」






「でも」





「ん？」




「今やから言いますけど」





「うん」





「一目惚れやったんです」






「…へ？」





「異動してきて、初めてAさんと会った時…好きやな、って思うたんです」






「知らなかった…」







「そりゃ、そうすよ。顔には出しません(笑)」





「…」





「…平和っすね」




「…うん」






「そろそろ時間やから行きますか」





「うん」





フードスタジアムまで歩く。

こんなに


こんなに好きになるなんて。




思わなかった。

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