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除夜の鐘が鳴る。
いつもの神社に二人で来た。
「さっぶ…」
『雪降りそうだね』
「風邪引いたらどーすんねん。帰ろ」
『お守り買いたいし』
「去年貰ったやつある」
『えー、去年のじゃん。ご利益無くなってるかも』
「大丈夫やってー」
『もう、こうやってたら暖かいでしょ？』
Aが俺の大きなダッフルコートの中に入り込む。
「ちょ、大胆すぎや」
『えっ』
「温いけど、こちとら禁欲生活続いとんねんぞ(笑)」
『あっ、ごめん。出るわ』
「だめ。」
逃げようとするAをコートごと抱き締めて
人の波に揉まれても動かへん。
「…やっば」
『何で？』
「したなるやん」
『合格したらね』
「鬼やな…」
『早く！御守り買って帰ろ？』
「あー、でもすっげえ癒される…」
『何それ』
「ぎゅーってするだけで落ち着くねんな」
『抱き枕？(笑)』
「欲しい、それ」
『ははっ。ぎゅーってしてないと寝つき悪いもんね』
「そやねん。あ、大学生受かったら泊まりで旅行いかへん？」
『いいよ！ボーナス出たし♡』
「くっ！今バイト入ってへんから俺出せへんやん…」
『合格祝いも兼ねて出してあげるよ』
「大学生になったらもっと割のええバイトする！」
『ラーメン屋どうするの？』
「掛け持ちでもええんちゃう？」
そう。高校生の間頑張ってバイトしてたラーメン屋。時給も上がっていいポジションにおるから辞めるん勿体ないなぁ。
やっと俺の身体も落ち着いた所で
お参りしてお守り買って歩いて帰った。
部屋の電気がついて
Aがカーテン開けてこっち向かって手を振る。
可愛ええな、ホンマに。
去年貰ったのと
ふたつのお守りが机の上にあって。
不思議と受かる自信しか無かった。
そして春になり
俺は大学生になった。
大学に入ってなんやらよう分からんリア充系サークルに入った。
そんなに人付き合いがええ方やないのに
なんでまたこんなサークルに入ってしまったんやろ…。
「え、何それ純愛過ぎる(笑)」
「…え。おかしい？」
「んー、小学生からずっと同じ人好きとかウケる。普通飽きるし？」
「…そんなことないけど」
「しかも結構年上？このまま結婚とか考えてんの？」
「結婚…いや、それは…出来たらええけど。まだ学生やし」
「へぇ」
何かムカつくな。
こんなサークルこっちから願い下げじゃ！
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sangozygo(プロフ) - 雨さん» こんばんは！コメントありがとうございます。ちなみに何ページまで読まれました？ (2021年3月4日 2時) (
レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません｡｡｡ 一つお聞きしたいことがあるのですが...。 この物語に出て来る大倉さんって芸能人ではなくて一般人の設定なんでしょうか？ (2021年3月4日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん！どっちも今後の展開を思うと、とても心苦しいのですが良かったら完結までお付き合いください（テヘッ！） (2020年1月8日 15時) (レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
kura(プロフ) - 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛すぎる2人、ずっーーーーと見守りたいです。あちら読んでからのこちらのルーティンです。癒し大事♪♪さんごさんからの供給が凄いです！デレとドSでもうめろめろです、日々潤いありがとうございます！ (2020年1月8日 12時) (レス) id: 28b6de53d6 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 気になる気になる！(笑) 15祭以降の彼の言動から始まり、くらすますからアガりっぱなし！！緩〜い雰囲気の中に、あんな男気どこに隠してたの！！って(人´3｀*)〜♪←今までが無知すぎた (2020年1月6日 4時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2019年12月18日 23時
