42 俺から告白したんだ。 ページ42
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樹くんとは中学の同級生だからか、馴れ馴れしく話す女の子。
うん、見た目は樹くんが好きそうなタイプだけど告白断ったって言ってたよね。
樹くんって見た目だけで選んでそうだけど、結構中身も重視するとこもあるみたい…？
「その子が樹の新しい彼女？」
さっきまで樹くんには笑顔を振り向いてくれた表情がキツく変わる。
「そ。お前が会わせろってうるさいから根幹限りな」
「やっぱり高校離れるんじゃなかった。樹ってすぐ女作るからさ、ねー彼女さんっ」
お、おう…
早速私に攻撃を仕掛けてくる…そう言われても私には何のダメージにもならないんだけどね。
「彼女には俺から告白したんだ。だから今までとは違うしもう構うな」
「ウソっぽいけどねー、だって樹はいつも告白されてばっかだったし、こんな芋っ子好きになるわけないじゃん！」
「い、芋っ子…！？」
そりゃ確かにこの子みたいに可愛くはないし
スタイルに自信あるわけないけど…
まぁ、現実的には中身は２９歳のおばさんだからね、なんとも言えないわ。
「あんま酷いこと言うんだったらここで解散すっけど？」
「嫌！樹、こうでもしないと会って話してくれないじゃん！」
「彼女に会ったらそれで俺のこと忘れるって言ったのはお前じゃないか」
「ここじゃなくて、ゆっくり何か飲みながら話したいなぁって、彼女さんとも」
女の子と目と目が合う。
私が本当に樹くんの恋人だったら、とんでもない修羅場がこの先待っているんだろうなぁ
この子に連れられてまだ人気がないファミレスに誘導される。
てっきりオシャレなカフェとかに行くもんだろうと思っていたから高校生らしいとこもあるんだなって油断していたけど
私たちが席に座ると店員さんが人数分のお水を置いてくれる
…待てよ。
まさかこの女、私にこの水ぶっかけるつもりか！？
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
