33話 ページ33
レコ「ったく、雑音が気になってしょうがねえ…!まずは音の出どころを、私が探ってやるよ!」
そう言ってレコさんは、耳をすませ、音の出どころを探る。
レコ「聞き分けたぜ…!そこだ!!」
レコさんは本棚の下の隙間からスマートホンを取りだした。だが、やはり厳重なもので、操作できないようになっている。
レコさんがクソっと悪態をついた時だった。
本がバサバサと音を立てたかと思うと、中で大きく回り始めた。
一同は何事かと視線を本へ移す。すると
レコ「ふ…増えやがったぜ……!?」
違う本棚から、新しい本が出てきたのだ。
そこで私はふと思った。
『(ここってどうやってクリアするだっけ……)』
と……。
私は思考を巡らせる。
図書館、音のうるさい物、襲いに来る本、騒ぐ人達……あ、
『そういう事……((ボソッ』
思い出した。断片的ではあるがね……
私は、隣でスマホを壊すランマルくんを見た。すると、スマホから音は止み粉々になった。
ランマル「どうだ…これでバラバラだ…」
ランマルくんがスマホを壊すと、また本が仲間を呼び、本の怪物が増える。
『(原作じゃ、誰がこれを静かにさせたっけ……あぁ……ケイジさんだ)』
カンナ「どんどん増えていきます!」
私はケイジさんに近づき、耳打ちする。
『ケイジさん』
ケイジ「……どうしたの?」
『耳貸してください』
ケイジ「え」
私はケイジさんの有無を言わせず襟元を引っ張った。
そして小声で言う。
ケイジ「!?」
『恐らくですけど、ここを静かにさせた方がいいです』
ケイジ「……どうして?」
『ここは図書館です。マナーを守らなくては…ね?』
ケイジ「なるほどね」
私はそれだけ言って、手を離す。私たちが話している間に、カンナちゃんは目覚まし時計を見つけ、ヒナコちゃんはそれを壊していた。
……なんかハヤサカさんが本棚に隠れてるけど……ま、いいや(よくない)
ヒナコ「少しはスッキリしたわ……」
音を止めたはいいが、本は減らず……逆に増えるばかりである。……そこで痺れをきらしたかのようにQタロウさんが口を動かした。
Qタロウ「ぐっ……!こんなの、まともに戦ってどうにかなるぜよ…!?」
ギン「ムカつく本だニャン!降りてきて、正々堂々、筋肉ゴリラと戦えニャン!」
それは草。でもそんなギン君が好((何言ってんだろ…
Qタロウ「それはそれで困るぜよ……!!」
『コントするな(笑)』
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すとぷり好きあまね - ...めっちゃくちゃすごい。作者さん、神です。 (2021年5月4日 15時) (レス) id: 52d0502609 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃ - ヒナタちゃん、新キャラかな?(49話の最初の方】 (2020年11月5日 19時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
楽色(ライ) - オトネ…かっこいいですねー!!惚れた… (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ad1039367 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» 匿名様、本当にありがとうございます!!いよいよ最終章でめちゃめちゃ悲しいです。これからも更新頑張るので、楽しんでいってくださいね!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 爽♪*?* 様、ありがとうございます!!凄い好きだなんて、作者は言って貰えてとてもめっちゃ嬉しいです!!これからも頑張ります! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年9月6日 10時