42話 ページ6
サラ side
昔…どこかの図書館で見た小説を思い出した。
``｢あなたは何故生きているの…？どうしてそんな姿になってまで…生きようとするの？どうして……それほどまでに堕ちてしまったの……？｣``
今この言葉が浮かんだのは…Aの顔を、生気を失った眼を見てしまったからだろう……あの、底なし沼の様に黒く濁った色をした眼を……
恐い
そう思った時だった。まるでAの眼と重なったあの黒く濁った沼が…私の足を掴んだ様な気がした。
｢お前は一生逃げられない…いや、逃がすものか。｣
お前だけは…
そう言われた様な気がした。
目の端で周りの人達を見る……他の人も私同様固まっていた。恐ろしい。そう言った顔をしながら……
誰もが動けない…そんな状況でたった1人だけ、動いた人間がいた。それは
ケイジ｢……｣
ケイジさんだった。
ケイジさんは、ゆっくりとだが着実にAとの距離を詰めて行く。
この時、ガシューとハンナキーは何も言わなかった
そして、ケイジさんがAの目の前に到着した。
ケイジ｢……Aちゃん｣
話しかけるケイジさんの顔は何処と無く青く、眼にはまだ少し怯えの表情が読み取れた。
ケイジさんが何度目かAの名前を呼んだ時だった
『ﾊｯ……！』
Aの眼に生気が戻った。
黒く濁った瞳は一瞬で鮮やかな、だが何処と無く雅さも秘めた綺麗な濃い紫色に変わった。
サラ｢(そういえば…)｣
Aは、私と同じ…紫色の眼をしているな……
Aは少しケイジさんと話した後、顔を上げ周りを見渡した。
そして少し息を吸い、私とソウさんを見据えこう言った。
『反論しなきゃだね……ソウさん、サラちゃん』
私はAのその言葉に意識を現実へと引き戻した。
そうだ…今は決選投票の最中……ここで間違えてしまえば私たちは死ぬ……
サラ｢……！｣
だから私もAのその眼を逸らさないように見つめ返した。
A……お前の本当の気持ちを教えてくれ。
サラ side 終
『(反論するとは言ったものの……どうするか)』
私は今、最悪の立場にいる…とても最悪な。
万が一私が悪目立ちしてしまえば……ケイジさんも死んでしまうかもしれない…どうにかして私の役職を……ん？
確かアイツ…こう言ってたな。
これを上手く使えば……！！
私が平民だと言う証拠を証明する事が出来る！！
『…もう一度言うね。私は`平民`だよ。サラちゃん、ソウさん』
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！課題！！もう頑張りました！！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます！！楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(？？)！！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい！！(( 課題お疲れ様でした！更新嬉しいです…！ これからも応援してます！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年7月28日 18時
