【キミガシネ】いい加減家に返せよって思います

40話 ページ4

え……？

『サ、サラ…ちゃん？どうしたの？…そんな事言うなんて……』

サラちゃんらしくないよ
その言葉は、私の固唾を呑む音でかき消された。


レコ｢サラ？どうしたんだよ｣

ギン｢そうニャン、サラ姉ちゃん。なんだかおかしいワン……｣

ケイジ｢……｣


みんなが口々に動揺の声を荒らげる。

『……』

私は、この場の空気に取り残されていた。
サラちゃんにその言葉を言われた時…頭の衝撃と同時に心に重りがのしかかった様な気がした。…いや、気がしたでは無い

『(本当に重りが乗ったようだ……)』

このゲームが始まって、私の立場はサラちゃんの味方の部類にいた。…だが、その言葉を聞いて、まるで裏切られたように感じた






　 だから言ったじゃン




小さな子供の声が私の頭にこだまする





　 人なんて信じるからだヨ






うるさい





　 人のシンヨウを、オモイを、アイを





やめろ




　 貰おうとするから




だまれ






　 なんで諦めナイの？





諦め…る？





　 あれ？気づいてなかったノ？




気づく？何を言って……







　 アンタは産まレタ時からずぅっと







嫌だ



頭の中に私の幼かった頃の映像が映る









　 欲しがってたでショ









見たくない、









　 ××を









いらない









　 でもネ









お願い









　 それハ









やめて









　 ワタシもだヨ









私の頭には小さな子供が蹲り泣きじゃくっている姿が見えた。



『ぁ……』



その小さな子供は、呟くようにだが神に祈るように言った。









　 誰か……ワタシを









　 愛してください









あなたは、









・









・









・









　 A姉さん!!!

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