花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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「こんのすけもバグってるわ‥あの子の霊力も断ち切られてて追えそうにない」





そんな万能な機械がこの時代にあるとは到底思えなかったけれど、呪力以外にも対抗できるものが存在したのね。



あの子が独りでいるとなると相当キテる筈。早く助けてあげないと‥。





アタシは職場から持ってきたパソコンを広げてGPS役も果たす筈だったこんのすけのデータを追った。




さすがに破壊されてから時間が経っているからか手掛かりを得ることはできなかった。






となると次にやることは、緊急修復プランを構成して霊力供給を繋ぐしかないわ。




本部に連絡を繋いで応援を呼ぶ事にして、アタシはパソコンを睨みつける。何としてでも救い出すわ。

アンタの帰る場所は、家は…ここなんだからっ！！









・








「陽動？随分余裕だな」





「僕に勝てる算段でも有るわけ？」





僕の電話に掛かってきた非通知の相手は今回の事件に関係のある奴だ。ここに来ないとAの命が無いって面白いくらいの脅しが来たからおとなしく来てみたけど。




雑魚もザコ。殺す価値も無さそうだ。





こんなのが束になった所で僕に勝てると思ってるならお笑い種(ぐさ)だね。





「入る時に気付かなかったか？」





「何の話？」





目の前の奴は何処か楽しそうに口角を吊り上げる。
気色の悪い笑い方に心底うんざりする。あぁ、時間のムダだ。





「陽動じゃあねぇ。これは俺等の作戦勝ちさ」






「アンタらの使う呪術ってやつじゃコレは壊せないぞ」





そう厭味ったらしく言うと、アハハと変な笑い方で僕の視界から消えた。
呪術じゃ壊せない？何を言ってるんだ…





確かに帳みたいなもんが張ってあるのは気付いたけど…まさかっ！！！！






「これは……」






入り口まで戻ってきてみると、これは帳なんかじゃなく何か別の力によって造られたものだと気づいた。



試しに触ってみても見事に弾かれる。無限も無効化された。
地味に痛い…腹立つな。




まずったなぁ〜。てかデジャブじゃない？？(ｺﾗｯ)






でもこれ行かずにAが死ぬほうがマズイか。

それを考えれば上々かな…。






この廃ビル、何もないな。お腹空いたし喉も乾いた。



遊び相手も居ないしな…早く誰か来てくんないかな。








恐ろしく暇なんだけど…。

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