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あぁ、おなかすいたなぁ……、、







ゴミ溜めに丸くなる私。周りには同じような境遇の子供がたくさん転がっていた。もはや死んでいるのかさえ分からない。
爆撃機の音は聞こえなくなったけれど、ひもじさと寒さがなくなることはなかった。



ジンロクのほかにも仲間が何人も冷たくなった。私は見送ることしかできなくて…涙も出ないこの眼と自分を恨んだ。



ずっとやむことなくしんしんと降り続ける雪を毎日睨み上げているだけの生活をしていた私のもとに一人の人が訪れる。




その人は暖かいご飯と寝床をくれるって言ってたけれど、同じようにして大人についていった子のその後を聞いたことがなかった私は、その人を信じることができずに何回も汚い言葉を吐き捨てたりして追い返した。






『ケホッ……ングッ、!…』





遂に私の番が来た。身体が熱い、喉が痛むし起き上がることもできない。息も苦しくて、今まで見てきた皆と同じ症状だった。


食べる事も出来ずにこのまま死ぬんだと…そう悟って目を瞑ったその日が私の人生の転換期だった。















「大丈夫か?」





眩しいくらいに目に当たる照明。瞼を閉じていてもわかる光の強さに私は目を開けなかった。
唯一聞こえたのは男の人の声。いつも私を連れて行こうとする人と似ているように感じる。






「まずは白湯だな。身体を温めないといけないし、腹が減ってはなんとやらだ」




「起きてるよな?これ、飲めるか??」







この口調だが、私をあのゴミ溜めから救い出したのは紛れもなく反町さんである。
この頃は全くオカマではなく、私目線から言わせてもらうとお兄ちゃん的存在だった。




彼が私に教えてくれたのは、生きるということ。






ご飯を食べたり、お風呂に入ったり‥仕事をしたりするのは全て生きるためにやるんだと。


そうして私は彼の元で読み書きなどの勉強を教わった。
機械に囲まれる生活に慣れなくて、何度も死のうとしたけれど反町兄さんはいつも私を助けてくれた。





死ぬ余裕なんて無かった。





そうして少しだけ大きくなった頃、審神者と刀剣男士について教わった。





反町さん以外の新しい家族がいると、そう教えてくれた反町兄さんに渡されたのは一振りの赤い刀。




そこから私の新たな人生が始まったんだ。、

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設定タグ:刀剣乱舞 , 呪術廻戦 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時

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