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*美味しい。 ページ42

「おはぎ3つ。Aはどうするよォ」


甘味処に着き、俺はAに聞いた。Aは自分で、答える。


「同じのでよろしくお願いします」


確認を終えると、注文受付のやつは忙しそうに小走りで奥へ引っ込んで行った。
出された淹れたての茶にAが手を伸ばす。


俺も一口、飲み込む。


「珍しいなァ、テメェがおはぎ頼むたァ」
「そう?…ここのって美味しい?」


あァ美味ェぞ、と答えると「そっか」とAは微笑んだ。


こいつのこと好きとか言いながら、恋愛らしいのなんて全然してねェな。


手とか繋いだってその時はまだ__自分の気持ちに気付いてなかったし
…Aがも少し、元気になったら


俺の仕事が一段落着いたら


俺から何か、仕掛けてみるのも良いかもしれねェ


「あ、来た」


ぽつりと呟くAの視線の先には、おはぎが3つずつ乗った2枚の皿。
やがてそれが台に置かれると、Aは緩やかに笑い食べ始めた。


一口食べると、口元を綻ばせる。


前に比べてもっと食えるようになったって、胡蝶が言ってた。


案外、もうこれだけでもいいのかもな。
Aが幸せそうに俺の隣で笑ってるだけで、それだけで俺は


自分のおはぎに俺も手を付ける。


「実弥の言った通り。…美味しい」


「おう、だろォ」


此処のおはぎは絶品だぜ。今日はいつもより味が深ェ。誰のせいだろォな


ちょこちょこ茶と休憩を挟みながら、自分の分をAは食べ終えた。
最後まで、美味しいって言いながら


甘味処を出る前に二人で休む。


ほわっと漂うあんこの香りが安心させるようだ。


「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



そんなまったりした時間は、その濁った酷い叫びによって終わりを迎える。


でけぇ女の叫びがはっきり聞こえ、声のした方を睨む。


「なんだ、なにごとだ」


隣の席に座ってた男が、様子見に外を覗いた。


そいつはまるで握りつぶされるように、一瞬にして血塗れになった。


なんで今。なんで今来る?


_鬼


「外に出るなァァァッ…!全員下がりやがれェェ!!」


大声を張り上げる。
ざわついてた奴らも押し黙り、凍ったように動かなくなる。


「実、弥…?行くの、?」


俺はそっと隠し持っていた刀に手を掛ける。


「悪ィ…ッ、ぜってぇ守るからァ」

*美味シい。(血が入ります)→←*知ッてモ。



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ウォーターツリー(プロフ) - ストロベリームーンさん» 一応消したけど…一応ありがとう(?)笑 ※返信無しで大丈夫です (2020年8月13日 21時) (レス) id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
ストロベリームーン(プロフ) - ウォーターツリーさん» 一人で寂しく祝ってて悲しいね(*´・ω・)私が盛大に祝ってあげよう!.......かぁぁぁぁぁぁんけぇぇぇぇぇぇぇつぅぅぅぅぅ!おぉぉぉぉぉめぇぇぇぇぇでぇぇぇぇとぉぉぉぉぉぉぉうぅぅぅぅぅ!(遅れてめんご、だって通知来なかったんだもん。...ぴえん) (2020年8月11日 1時) (レス) id: 52d18f6c25 (このIDを非表示/違反報告)
ウォーターツリー(プロフ) - 自分完結おめでとう(何やってんだか) (2020年8月7日 15時) (レス) id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
ウォーターツリー(プロフ) - yssy4181yuukaさん» ありがとうございます!こんなありきたりなお話で感動して下さるなんて…(;_;)本当にありがとうございます!! (2020年8月6日 9時) (レス) id: 602bf9e950 (このIDを非表示/違反報告)
yssy4181yuuka(プロフ) - やばい泣いた (2020年8月6日 8時) (レス) id: 2a5f87979c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウォーターツリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/JannethBas1/  
作成日時:2020年3月25日 19時

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