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高校時代は実弥先輩を追いかけるのに必死だった。
それは事実だ。
けれど先輩が卒業していった後、高校2年、3年…と学年が上がるにつれ連絡も疎遠になっていた彼への想いを持続させることなど不可能に等しかった。
杏寿郎先輩も例外ではなく、卒業直後には頻繁に来ていた連絡もしばらくすればあまり来なくなっていて当時は毎日顔を合わせる伊黒先生に依存していたのもまた事実だった。
『せんせー、今日も来たよ。偉い？』
「毎日来るのは当たり前だ。」
『…たまには褒めてくれたっていいじゃん。』
「おい西！ちょっと来い」
『なに…？』
「この間の模試、国語の成績かなり良かったぞ。」
「よく頑張ったな」
『……うん。』
先生は私が本当に頑張っている時に、
少しだけ心が弱っている時に、
甘やかされたいと思った時に、
的確にアメをくれる人で。
そんな先生に淡い恋心を抱いていたのは私が高校３年生の時。
もちろん誰にも言わなかった。
当時の私はとんだ天邪鬼で、丸2年続けた冷たい態度を今更変えられる度胸もなく、周りには犬猿の仲だと思われていたのに、ましてや先生と生徒なのに、好きだなんて言えるわけもなかった。
だから高３の夏に言われた言葉だって断ったし
素直に受け取って傷つくのは私だと思って必死に蓋をしていた。
“将来お前の貰い手が居なかったら俺が貰ってやらんことも無い”
そんな言葉を真に受けてはいけないってずっと思っていたから、ほんの僅かでもこの気持ちが溢れることがないように毎日毎日、先生の姿を見てニヤける頬を抑えて睨みつけ『今日もいるの？最悪なんだけど』と思ってもいない言葉をぶつけることで心の平穏を保とうとしていたんだ。
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奏海(プロフ) - 柚葉さん» 混乱させちゃってごめんなさい！笑 3人それぞれのルートで書いたから互いに悪く言い合ったりしちゃってる！笑 全部分けて読んでくれると嬉しいです☺️ (2021年10月21日 13時) (
レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - 羽糸さん» ふふ。あなたのために書いちゃった🥺笑 思う存分推しと幸せになってね♡ (2021年10月21日 13時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - えっ？？？混乱してもうた！ (2021年10月20日 10時) (レス) @page4 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
羽糸(プロフ) - 続編ありがとう。そしてオチの件もワガママ聞いてくれてありがとう。このお話の推しはもうブレないから、早く私を幸せにしてくれ！！！！！(笑) (2021年10月20日 9時) (レス) @page1 id: 85bd249cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏海
| 作成日時：2021年10月20日 9時
