第二十七話 再開と憎しみ ページ48
やっと見つけた、やっと愛おしい妹に会えた。その嬉しさから私達は周りを気にせず涙を流していた。アオイは自分が先に居なくなったことを後悔していて私に誤った。
「お姉ちゃん、会いたかった…先に死んじゃってごめんね。」
彼女はきっと寂しかったのだろう、私よりも早くこの世界にきて一人で頑張ってきたのだ。
「いいのよ、アオイ。私達逢えたじゃない。貴女が居てくれればそれでいいの。
本当に貴女にこうやって抱きしめることが出来て嬉しいのよ。」
私達を見る周りの人々の目は涙ぐんでいて、それでいて何も言葉を発すことはなかった。
空気を読んでくれているのか、それとも気を使ってくれているのか…。
ーーー
時刻は夜になり、私達は宿に泊まることになった。代金はアオイが出してくれるらしく、お金があまりなかった私は甘えることにした。
「ふふふっ、お姉ちゃんとこうやって過ごすの何年ぶりっていう位久しぶりに感じるなあ。」
愛らしく笑うアオイは凄く可愛かった。人から愛され、周りには喜びと祝福を与える彼女。その一方であまり好かれることがなかった私は少しだけ妹が羨ましかった。
「アオイ、これから先どうするか決まっているの？」
そう言うと、アオイは頬を赤らめて「私好きな人ができたの、その人魔王なんだけどすごく綺麗で私のことを守ってくれたの。」と言う。私は胸が締め付けられる感覚がした。私が守ろうとしても守れなかった彼女を簡単に守ってしまう人がいることに。
「じゃあその御方と仲良く暮らすのよ？お姉ちゃん応援するから。」
その気持を隠しながらそう言うと、彼女は月の光に照らされながら笑みを溢した。しかしその笑顔もつかの間彼女は悲しそうな表情で顔を歪ませた。
「どうしたの、アオイ」
すると、彼女は私にとっても耐え切れない悲しみを与える話をし始めた。
「お姉ちゃん、あのね。私聖教会の人から目をつけられてね、呪いを…掛けられちゃったの。もう命も長くないんだって。私もいろんな魔法試したけど全然効かなくて。」
そう言って彼女は背中の魔法陣を見せてくれた。彼女は泣きながら、「又先に死んじゃうのかあ、ごめんね。お姉ちゃんが苦しいはずなのに本当にごめんね。」と言う。
私は許せなかった、妹とようやく再会出来たのに邪魔する者達が。何より妹を傷つけるのが。妹はその聖教会の者達がリムルさんの街を狙っていることを話してくれた。私は妹を連れてすぐにリムルさんの街に向かった。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
