第二十六話 開かれる扉 ページ47
試験が終わり一息つこうと席に座ったが、ギルドに所属している人たちが大勢で私の所に集まってきた。何かと目を見開かして、口をパクパクさせているが質問がしたいのだろうと思った。
「あの、何か私に用があるのですか?」
微笑みながら皆に話しかけると一斉に質攻めにあった。
「あの!!貴方様のお名前を教えて下さい!」
「良かったら僕らと旅に出ませんか?!」
「バカ!お前らみたいな凡人が出ていい幕じゃねえぞ!」
「何でそんなに強いの!?」
私は聖徳太子ではないので答えられる範囲は答えようと思った。
私は彼等を向きながらはっきりと話し始めた。
「私はA=カミライと申します。Aと呼んでください、一緒に旅をお伴するということですが私は探すべき人がいるので一緒にはいけませんがよければ此処で食事などしましょう。強さですがそこまで強くないですよ、魔法が少しだけ得意なだけです。」
彼等になるべく丁寧に笑顔で答える。微笑みながら、柔らかな印象で。彼等は顔を赤くしたまま私を見るばかりだった。もしかすると、苗字を言ったことで種族がバレたのかも。と思った。
「あの…私と同じ藍色の瞳の神族はこのギルドにいますでしょうか? もしかしたら、私の知り合いかもしれなくて。皆さんが頼りだからと思って聞いてしまいました。」
困った顔で彼等に問いかけると、驚いた顔で私の方へさらに近づいたのだった。彼等は大きめの声で言葉を揃えて話した。
「えええええええ!!神族のアオイ=カミライ様とご友人なのですか!?」
「あの方とてもお美しいですよね!!」
「ばか!!A様のほうが俺は好みだ!」
「アレ?A様もカミライだよな…」
色々話しているようだがアオイを知っているようでひと安心した。アオイがここにいることを知ると居ても立っても居られない。アオイに早く会いたいな、そう思い席を立つ。
「有り難うございます、皆様。アオイ=カミライはワタシの妹なの。カミライって同じでしょ?」
そういいピアスを片側だけ外しにこやかな笑みで皆さんの方へ向く。彼等は唖然としていた。そして、ギルド内には「えええええええええ!!!!!」と言う声が響いた。
ガチャン
音を立てて開いた扉には見覚えのある者がいた。私の愛おしい妹が。
髪の毛は前世より伸びていて黒と聞いていた髪は栗色だった。特徴は私と同じ藍色の瞳。
「アオ‥っ「お姉ちゃん!!」
そう言い抱き着いてくる愛おしい妹。やっと再会出来たのだった。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか? (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します! (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです!あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山北 | 作成日時:2019年3月20日 0時