第二十四話 初めての王国 ページ44
リムルさん達の街を出てから、大賢者さんの指示(と言うか推薦)でブルムンド王国を目指すことになった。小さい国で貴族しかおらず、美人や美形の人間が多いと聞いて恐らくここから探した方がいいということだった。
「大賢者さんってなんでも知っているのね、本当に助かります。有り難うございます、大賢者さん。」
と言い大賢者さんに笑いかけるように話す。移動は初めは徒歩だったけれど意外と魔物も多く、ある程度の素材と食料を調達し魔法の空間移動でブルムンド王国まで来ていた。
最初につくとまずは集めてきた素材を売ることにした。集めたのは一角熊の素材であり、中々いい感じに削げたのでこの国には必要だと思い持ってきたのだ。
「おばあさん、こんにちは。もし良かったら此れどうかな？一角熊の素材なんだけど…「こっこれは本物！ あんた、本当かい？」
食い気味に食いついてきたのは痩せこけたおばあさんだった。見た感じ栄養もそんなに取れていない風だった。だいぶ貧困になってきていたのだろう。
「いいのよ、私からのプレゼント。それと、巨脚鹿(ビックソッド)※1のお肉も上げる。もし心配だったらちゃんと鑑定してから食べてね。」
おばあさんはすぐに鑑定を始め、毒が盛られていないことが解ると
すぐにお辞儀をして私に声をかけた。
「あんた、綺麗なのに強いんだね。何であたしにくれるんだい？もっと貴族とかに上げた方が金になるだろ？生憎、今厳しくてねえ…銀貨9枚なら用意できるんだけど…。」
と弱々しく言って、しょんぼりしたおばあちゃんだったが
私はお金よりも大事なことが聞きたかった。だから、情報料だけでいいのだ。
「私は貴族たちなんかよりもおばあさんに上げたかったの。あんまり食べてないようだったし、この街にはおばあさんが必要だから。お代はそれでいいのよ、無理してほしくないもの。」
そう言うとおばあさんは涙ぐみながらお金をくれた。
「聞きたいことが会ってね、私に似てる神族みたいな子はいなかったかしら。」
おばあさんは驚いた表情をして、そして笑みをこぼしながら話始めた。
「あんた、親族様とお友達なのかい？あの方なら昨日貴族様たちと歩いていたところを見たね。あの方もあんたと同じで黒髪ですごく綺麗だったよ。それがどうしたのかい？あとその子は確かギルドに入ってた気がするな。」
嬉しさから涙が出そうになった、そしておばあさんの方を向き片耳のピアスを外す。
「私もなんだ。その子は私の妹なの。」
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
